B型肝炎



肝臓がん治療。門脈・動脈・同時塞栓術では、その治療成果が国際的に高い評価を受けています。

肝炎について 種類と治療  「B型肝炎」

B型肝炎ウィルスはDNAウィルスで、慢性肝炎や肝硬変や肝ガンになる

厄介な肝炎ウィルスの代表です。

 

日本では、ワクチンなどの普及により減りつつまりますが、それでも人口の1~2%の日本人が

これで苦しんでいます。世界では、まだまだ大きな問題の肝炎ウィルスです。

 

うつり方は、母子感染を代表とする垂直感染と、

B型肝炎ウィルスを持っている人との濃厚な接触でうつる水平感染とがあります。

 

濃厚な接触とは・・・輸血や血液製剤からうつることで今テレビでB型肝炎訴訟として多く取り上げられていますし、

B型肝炎ウィルスを持っている人との性交も注意が要りますが、日常の接触では、うつりません。

また、ワクチンをうっておくと抗体が出来て、うつりにくくなります。

 

前者は、B型のウィルスのキャリアー(ウィルスの運び屋さん)になり、慢性化しやすいのです。

後者は、急性B型肝炎になることがあります。

 

B型肝炎は、劇症化することがありますので、注意が必要です。

B型は、きちんとした知識を持っておれば、治療薬や対策が最も進んだ肝炎ウィルスですので、それほど恐れる必要はありません。

 

キャリアーさんは、大人になると抵抗力が出てきて、治る人も多いのですが、

慢性化して肝硬変、肝ガンになる人も多いのです。

 

最近、B型のウィルスは、かたちを変えながら人の身体(肝臓)の中で、

長く生きようとすることもわかってきています。(変異体のウィルス)

 

母子感染については、出生時に、ワクチンとB型のガンマーグロブリンを赤ちゃんに投与することで

B型の感染をブロックすることが出来ます。

 

治療薬としては、核酸アナログ製剤やインターフェロンがあり、核酸アナログ製剤は、

飲み薬で副作用も少なく、便利なお薬です。

今年から、公費負担制度もでき、治療が受けやすくなっています。

 

肝臓は「沈黙の臓器」ですので自分の血液を若いうちに調べて(献血でもよいのですが)、

自分がB型を持っていないことを確認しておきましょう。

 

■キャリアとは、

成人は免疫機能が確立しているため、B型肝炎ウィルス(HBV)に感染しても、多くの場合は不顕性肝炎で自然に治癒します。一部の人では、急性肝炎を発症し、一過性の感染を経て治癒します。どちらの場合も、ウィルスは体から排除されており、HBVに対する免疫を獲得しています(しかし最近の研究で、健康上の問題はないもののごく微量のHBVが肝臓に存在し続けることが明らかになってきました)。しかし、免疫機能が未熟な乳幼児、透析患者、免疫抑制剤を使用している人などがHBVに感染すると、免疫機能がウイルスを異物と認識できないため肝炎を発症しないことがあり、ウイルスが排除されず、ウイルスを体内に保有した状態<

持続感染>になります。このように、ウイルスを体内に保有している人を “キャリアと呼びます。ジェノタイプBCHBVの一過性感染により発症する急性肝炎では、キャリア化することはあまりありません。しかし、近年報告が増えているジェノタイプAHBVに感染した場合、キャリア化する可能性が高くなります。キャリアの約90%の人は一般的に、無症候期から肝炎期、肝炎沈静期と移行し、その後、無症候性キャリアのまま生涯を経過します。しかし、約10%の人は慢性肝炎を発症し肝硬変、肝がんと進行する危険性があるとされています。

慢性肝炎になると、免疫によって攻撃された肝細胞は死滅しますが、肝細胞は再生能力が旺盛なため再生してきます。長年にわたり肝細胞の死滅と再生が繰り返されますが、細胞の再生が間に合わない場合、死滅した肝細胞の部分に、星細胞が線維を作り肝臓が形を保持するのを助けようとします。この線維が増えてしまうと、肝臓は硬くなりゴツゴツとした外見の臓器となります。この状態が肝硬変です(下図参照)。肝硬変になると、肝細胞の多くが破壊され、血液の循環が悪くなるため、肝臓は本来の機能が果たせなくなります。そして長い年月の炎症により、肝がんを発症すると考えられています。