岩本内科医院は、地域医療の実践と、肝臓癌の治療に努めます。門脈・動脈・同時塞栓術では、その治療成果が国際的に高い評価を受けています。



肝臓癌治療。門脈・動脈・同時塞栓術では、その治療成果が国際的に高い評価を受けています。

最近の学会発表

2005年第41回日本肝がん 研究会にて発表した1例です。

TAEのみで10年以上無再発生存中の2例

【症例 1】

68Y. Female

(主訴)

肝腫瘍治療目

(現病歴)

肝性脳症を繰り返すC型肝硬変で経過中
平成5年12月 CTで18㎜大のHCCを認め入院。

(検査成績)

平成5年12月10日 GOT 49. GPT 33. Alb 2.7g/dl. γgl 32.4% Nh2 115μg/dl. ICG(15) 68%AFP 88ng/ml. PIVKAⅡ 0.06以下. HCV (+)

(経過)

切除できず 平成6年1月15日Angio施行
肝S4に同大のtumorstainを認めHCCと診断し カテーテルをA4末梢に進めLTAEを完全に施行した (lipodol 6cc farmorbicin 40mg+1mmスポンゲル細片)。
その後再発せず肝硬変も比較的良好で 現在外来通院中。
初回治療より11.5年無再発生存中である。

【症例 2】

65Y. Male

(主訴)

発熱. 倦怠感

(現病歴)

平成4年12月肝S8のHCCで他医でLTAE受けるも、その後発熱、倦怠感続くため
平成5年6月1日岩本内科受診
CTで肝のS8のTAE後のHCCとS6の5~6cm大の不整なcystic massと膵頭部の同様のmassをみとめた。

(検査成績)

平成5年6月1日 GOT 34. GPT 59. Alp 629. γGPT 300. T-Bil 1.4mg/dl. HCV(+). HBsAg(-) AFP 4ng/ml. PIVKAⅡ 0.06以下

(経過)

S6のmassはBilomaで 膵頭部のmassはAbscessであり ドレナージ等で治癒した。
HCCはS4側にviableな部分がありケモリピのみで経過をみた。
平成7年2月 AFP 196ng/ml と上昇
S4に15mm大のHCC再発A4をしっかりとLTAE施行した。
その後AFP正常化し 再発無く現在至る。
12.5年 再発より10年無再発で経過中である。

治療後16.5年無再発生存中の胆管浸潤を伴った進行肝細胞がん の1例

【はじめに】

胆管浸潤を合併した進行肝がん の治療は困難なものが多く予後も厳しいものが多い。
我々は2回のTAEで黄疸AFPが正常化し 外科切除が可能となり治療後16.5年の長期に無再発生存中の 進行肝がん の1例を経験しているので報告する。

【症例】

39y male

【主訴】

腹痛

【現病歴】

昭和63年 検診で肝障害と糖尿病を指摘されるが放置
同年6月5日急に強い腹痛があり 近医受診するも改善せず翌6月6日当院受診。
エコーとCTでS8の8cm大のmassと右の肝内胆管の拡張をみとめ入院となる。

【検査成績】

6月6日 GOT 284. GPT 313. LDH 537. Alp 613. γGPT 900. TBbl 5.4mg/dl.
Alb 4.0g/dl.W 6.800 R 429万. Plt 10.8万. HBsAg(+) HBeAg(-) HBeAb(+)
AFP 108ng/ml CEA 0.6 CA19-9 188u/ml

【経過】

PTCで右肝管の狭窄を認め 6月24日血管造影施行
S8のhypervascular tumor を認め 右肝管狭窄部に一致して淡いstainを認めた。
以上より肝細胞がん の胆管浸潤と診断し lipiodol 8cc と farmorbicin50mgとの混濁液と1mmスポンゼル細片にて 右肝動脈を完全にLTAEしたところ 黄疸 消失した。
7月20日2回目のLTAE施行後 AFP も正常化した。
9月1日産業医科大第1外科(武田 Dr) にて S5 S8 を切除
胆管は切開し内容物(coagulaとtumorの一部)を除去した。
tumorはS8にあり横隔膜に浸潤(+) 胆管浸潤(+) 病理ではほぼ完全に壊死した HCC であった。
胆管浸潤も同様 であった。
その後順調で 平成1年 2年と一度ずつ予防的にケモリピ施行したが 再発せず今にいたる。
初診より16年半無再発生存中である

院長:山口泰三と二代目ガンちゃん先生のブログ

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