肝血流動態イメージ研究会

2012.01.19

おはようございます。

今年の肝血流動態イメージ研究会は、1月28日、29日
神戸ポートピアホテルにて、開かれます。

今年は、早期肝癌について、色んな討論がされます。
やっと、早期肝癌についてまともな討論がされると
期待しています。

私も、早期肝癌の臨床像について発表します。
2009年、Hepatologyに早期肝癌の国際的コンセンサスが
発表されました。境界不明瞭な結節で間質浸潤があり
まだ、血管新生のないものと決まりました。
早期肝癌 間質浸潤
2000年から2008年の間に659例の慢性肝疾患患者さんを
丁寧にフォローして、115個の2cm以下の小肝癌を
見つけましたが、早期肝癌は8個しかありませんでした。

2例は切除し、早期肝癌であることを確かめ、1例は
生検で高分化肝癌がでましたので、RFAをしてもらい
残りは典型的肝癌になるまで経過をみて、私の治療を
しました。

典型的肝癌になるのに、0.8年から5.5年の時間があり
少し、大きくなるものはありましたが、転移はしませんでした。

これを、どのように診断し、どのようにあつかうか、
きちんとしたコンセンサスが必要である。というのが
私の主張です。

何事も定義をしっかりとしておかなければ、きちんとした
研究や、治療はできません。今まで、細径の針生検で
あいまいな診断で、多くのがんでないものが治療されて
きました。がんでないものを治療すれば、その治療の
成績は当然よくなります。

典型的肝癌と早期肝癌は、明らかに臨床像が違います。
当然にあつかいかたも、違って当然です。

一部に、間質浸潤がおこる以前の早期肝癌などと
馬鹿げたことをいう医者たちがいて、また喧嘩になりそうです・・・。

さて、今日も手術があります。
ガン張りますか!!

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