福岡県北九州市の岩本内科医院は、世界的評価を受ける肝臓癌の手術・治療(門脈・動脈・同時塞療法)と、地域医療の実践を行っています。

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月別 アーカイブ: 2010年5月

多段階発癌説って本当なの!?

おはようございます。

昨日お見せした図は、日本だけでなく世界中の
肝臓の専門の先生方が信じている、
『多段階発癌説』によるものです。

肝硬変の再生結節が、
異型結節(dysplastic ndodule)となり、
早期肝癌となり、さらに典型的な肝癌になる、
というストーリーです。

本当なのでしょうか!?

ガンちゃん先生は、多くの肝癌の切除例を持っています。
例えば、平成2年から2年間は状態の良い肝癌例、16例は
すべて外科切除をしてもらいました。
すると、16例のうち、12例は慢性肝炎だったのです。

多段階発癌説に疑問を持った私は、
2000年に、アンギオCTを導入してからは、
典型的な肝ガン以外の結節は、
経過をみて、典型的な肝ガンになってから治療することにしました。

2000年~昨年までに約700名の慢性肝疾患の患者さんを
丁寧にフォローしてきて115個の小肝ガンをみつけました。
私の成績
その結果、
昨年までに115個、2.0cm以下の小肝ガンをみつけましたが
早期肝ガンは、たった8個しかなく、
この早期肝ガンは、多段階に0.5年~5.5年の経過を持って
典型的な肝ガンになりましたが、
他の107例は、初めから典型的な肝ガンだったのです。
(デノボの発ガン)

昨年は、早期肝ガンの定義が国際的に決まりました。
小さな針生検では、早期肝ガンは診断出来ません。

今だに、多くの肝臓の先生方が、
針生検だよりに、肝ガンの治療を行っており、
ガンでないものも、ガンとして治療しているのです。
困ったものです・・・。

ガンちゃん先生は、
30年以上、初めから終わりまで患者さんを診てきました。
初めは肝臓の治療法すら、確立されておらず、
症状が出始めた頃にはもう・・・という患者さんをいっぱい診てきました。

今は、画像も良くなり、
小さな肝ガンも診つけられるようになりました。
私の治療(AS)では、ほとんどの肝ガンを1回の治療で消す
こともできるようになりました。

しかし、針生検は早期肝ガンの診断がむずかしいですし、
典型的な肝癌は、血管のかたまりですので出血や動脈、門脈シャント
をつくるリスクもあり、診断が困難な場合にかぎるべき
と思っています。


患者さんのために一番良い治療法を考え、
これからも、一緒にガン張ってまいります!

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肝硬変

おはようございます。

今日は、肝硬変についてお話したいと思います。

肝臓の細胞が、慢性肝炎で脱落していき、
線維という組織にかわって、
肝臓が小さく硬くなった状態を肝硬変と言います。

再生結節という線維に囲まれた結節がたくさん出来ます。

肝炎の自然経過

日本には約40万人の肝硬変患者がいるとされ、
先日からお話しております「肝臓病について」の中でもご紹介しました、
ウイルス性肝炎(B型肝炎、C型肝炎など)、
アルコール性肝障害、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、
ヘモクロマトーシス、自己免疫性肝炎などの
あらゆる慢性肝疾患が原因となり、
これらの慢性肝炎が進行した最終像なのです。

肝臓の能力が残っている間を代償期、
肝臓の能力がなくなって、
黄疸、腹水が出る状態を非代償期と言います。

肝硬変になると、肝ガンになるリスクが大きくなりますし、
肝臓の能力が落ちますので、肝不全で死に至る
可能性が増えます。

また、門脈圧亢進症となりますので、
腹水が溜まりやすくなり、食道静脈瘤がやぶれて、
大出血するリスクも増えます。

肝性脳症という状態にもなりやすく、
多くはアンモニアが溜まり、意識が悪くなり、
ひどくなると昏睡から死亡します。

肝硬変にならないようにするためには、
日々の生活習慣を見直したり、禁酒や、
インターフェロン治療など
慢性化する肝臓病は、早いうちに治さないといけません。

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熟練の味♪♪

おはようございます。

肝臓病について」のお話が続きましたので、
少し休憩ということで、
先日、久しぶりに私の趣味である
Jazzのライブに行ってきましたので、ご紹介致しますね。

この日は、北九州で、ずっと頑張っている、
ベースの井島くん、ドラムのヤス岡山さん、
東京からやって来た、ピアノの吉岡さんのトリオでした。
Jazzライブ-3

以前より、井島くんとヤスさんは知っているのですが、
最近、二人がすばらしいJazzを聞かせてくれます。
ヤスさんと井島君
ヤスさんは70歳を超え、井島くんは60歳を超えましたが
ますますカッコ良くなりました。

Jazzライブ-2 Jazzライブ-1
すばらしいテクニックと円熟した音、それぞれの個性、
本当に素敵なトリオでした。

私もこんなover60'sになりたいなあと思いました。

ちょっと残念だったのは、
マナーの悪い、お客さんがいたことです。
せっかくの演奏中に辺りかまわず、大きな声でおしゃべりをしていました。
若い人達でしたが、驚いたのは、親でしょうか!?
よい年齢の人達と一緒でした。

演奏を聞きに来ているお客さんが大半ですし、
演奏している人の気持ちになれば、どうでしょう?
とても嫌な気分だと思います。

何事もそうだと思いますが、
最近、自分のことばかり考えている人が多いような気がします。
相手の気持ちなったらどうなのか、
また、その場の雰囲気や周りの状況を把握し、
よく見て、考えて、行動してもらいたいものです。

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自己免疫性肝炎・PBC・PSC・IPH等について

おはようございます。

先日より肝臓病についてお話しておりますが、
それ以外の自己免疫性肝炎、PBC、PSC、IPH等について
引き続き、お話したいと思います。

人の身体は、免疫力があり、
体内に入った細菌やウィルス、
また、体内で発生したガン細胞などの異物から
身を守る力を持っています。
(本来生まれながらにして人間が持っている、
 自分で自分を守る力のことを言います)

例えば、ウィルスが身体の中に入って来ると、
リンパ球がそれを異物と認識し、
r-グロブリンが作られ、ウィルスを動けなくし、
そうじ屋細胞が食べてしまいます。

この力が、自分の臓器をやっつけてしまう病気があります。
これを『自己免疫性疾患』と言います。

代表的なのは、関節リウマチや
全身性エリテマトーデス (SLE) を代表とする、膠原病です。

そう言うことが、
肝細胞に向けておこると、「自己免疫性肝炎となり」、
末梢の胆管でおこると、「PBC(原発性胆汁性肝硬変)」、
胆管の太いところにおこると、「PSC(原発性硬化性胆管炎)」
門脈でおこると、「IPH(特発性門脈圧亢進症)」となります。

■自己免疫性肝炎は、
 ひどい肝炎をおこしたり、慢性化して肝硬変になったりします。
 治療は、ステロイドというお薬を使います。
 ステロイドは、副作用が多いのですが、
 医師の指示の通りに飲まないといけないお薬です。


■PBC(原発性胆汁性肝硬変)は、
 肝内の胆管が徐々に消えていき、肝硬変になる病気です。
 抗ミトコンドリア抗体というものが診断の助けになります。
 ※ただ最近、無症候性のPBCの患者さんが多く、
  長い間、変化がありません。


■PSC(原発性硬化性胆管炎)やIPH(特発性門脈圧亢進症)は
 厄介な病気ですが、幸いにとても少ない病気です。
 

一般に肝臓病は、男性に多いのですが、
自己免疫性疾患は、女性に多い傾向があります。


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お酒と肝臓2

おはようございます。

昨日はパソコンの不調のため、途中までのご紹介となり、
ご迷惑をおかけいたしました。

早速、「お酒と肝臓について」お話したいと思います。

アルコールは、肝臓で分解され、
アセトアルデヒド、酢酸と変化します。

アセトアルデヒドは、
肝臓障害や全身の組織を障害とする毒素です。

ですから、大量のアルコールを長期に飲み続けていると、
アルコール性脂肪肝や急性アルコール性肝炎(命にかかわります)
また、アルコール性肝硬変となります。

どれ位のアルコールが、肝機能障害を引き起こすのかは、
その人の身体によりますが、
ちなみに、日本人の約半数は、
アルコール分解酸素を十分に持っていません。

お酒を飲むと顔が、真っ赤になる人や
男性に比べ、女性は、より少ないアルコールで肝障害を
引き起こす可能性があります。

報告によると、毎日3合の日本酒を8年間続けて、
肝硬変になったという例もあります。

また、肝炎ウィルスを持っている人が
常習飲酒を続けますと、肝障害がひどくなります。

アルコール性肝障害は、
アルコールを止めれば治るのですが、
依存症の患者さんが多く、止めさせるには、大変難しいのです。

今、ガンちゃん先生のところに入院しているある患者さんは、
黄疸、腹水、食道静脈瘤破裂等、
何度も命を助けられ、
「もう、絶対に飲みません」と言って退院していきましたが、
すぐ、治療にも来なくなり、1年後にまた大量の腹水で
再、再、再・・・ということで入院しています。

残念ながら、そのうち、肝ガンが出来そうです。。

でも、楽しいお酒は良いですね。
先週の金曜日は、
ガンちゃん先生のところのスタッフ25人ととともに、
亀庄寿司本店(小倉北区熊本にあります、おいしいですよ!)で
電子カルテの疲れを癒しました。
楽しいひとときでした。

今日からまた一週間が始まります。
ガン張ってまいりますので、よろしくお願いします。

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お酒と肝臓

アルコールは、肝臓で分解されアセトアルデヒドから
酢酸に変化します。アセトアルデヒドは、肝臓障害
だけでなく全身の臓器を障害する毒素です。

ですから、大量のアルコールを長期に飲み続けると
アルコール性脂肪肝や急性アルコール性肝炎(生命うにかかわります)
アルコール性肝硬変になります。

どれくらいのアルコールが肝臓障害をひきおこすのかは
個人の体質によりますが、日本人の約50%は
アルコール分解酵素を充分に持っていません。


この続きは、明日のブログでご紹介しますね。。
途中ですみません。

パソコンの不具合でご迷惑をおかけいたしました。
続きはこちらから⇒「お酒と肝臓2
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C型肝炎

おはようございます。

今日は、C型肝炎についてお話をします。
今話題の病気の一つになります。

昨日お話しましたB型肝炎同様
人口の1~2%の日本人がこの病気で苦しんでいます。

C型肝炎ウィルスはRNAウィルスで、
血液を介してうつります。

主な原因として、血液製剤の点滴や、
針刺し行為でうつります。
(入れ墨や覚せい剤の回しうちは非常に危険です)

ですので、B型肝炎のような母子感染はまれです。
またC型ウイルスは体液にはふくまれませんので
性交など日常のことではうつりません。

そういえば、昔は予防注射の針もかえず、
使いまわしされておりました。

うつりますと、一部の人は急性肝炎になりますが、
ほとんどの人は、ダラダラと続き、
自然にはほとんど治らない、慢性肝炎となり、
20~30年の経過で肝ガンや肝硬変となります。
(もちろんこの時点でも症状はありません)

今、日本人は1年間に約3万2千人の人々が、
肝ガンで亡くなられていますが、
その80%がC型肝炎です。

治すためには、インターフェロンしかありません。
週1回のインターフェロン治療と
リバビリン製剤の服用が、現在のC型肝炎治療の主流です。

治りやすい、2グループは半年で、80~90%が治癒します。
治りにくい、1グループは1年~1.5年、続けることで
約60%が治ります。

副作用は、発熱、脱毛、血球減少や貧血等がありますが、
ガンちゃん先生のところでは、550人以上の患者さんを
診てきておりますので、適格な対処が出来、
ほとんどの患者さんが最後までやり遂げられています。

公費負担制度が拡充され、
月1~2万で、治療がうけられます。

もう一つ、良いお知らせがあります。
あと、1年くらいすると・・・新しいお薬が出て、
さらに治療効果があがると言われております。

残念ながら、インターフェロンを含めて、すべてのC型の
お薬を開発したのは、海外のメーカーです。
日本のメーカーや研究者も、もうすこし頑張ってほしいものです。

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B型肝炎

おはようございます。

今日は、B型肝炎についてお話します。

B型肝炎ウィルスはDNAウィルスで、
慢性肝炎や肝硬変や肝ガンになる、
厄介な肝炎ウィルスの代表です。

日本では、ワクチンなどの普及により
減りつつまりますが、それでも人口の1~2%の日本人が
これで苦しんでいます。

世界では、まだまだ大きな問題の肝炎ウィルスです。

うつり方は、母子感染を代表とする垂直感染と、
B型肝炎ウィルスを持っている人との濃厚な接触でうつる水平感染
とがあります。
濃厚な接触とは・・・輸血や血液製剤からうつることで
今テレビでB型肝炎訴訟として多く取り上げられていますし、
B型肝炎ウィルスを持っている人との
性交も注意が要りますが、日常の接触では、うつりません。
また、ワクチンをうっておくと抗体が出来て、うつりにくくなります。

前者は、B型のウィルスのキャリアー(ウィルスの運び屋さん)になり、
慢性化しやすいのです。

後者は、急性B型肝炎になることがあります。

B型肝炎は、劇症化することがありますので、
注意が必要です。

B型は、きちんとした知識を持っておれば、
治療薬や対策が最も進んだ肝炎ウィルスですので、
それほど恐れる必要はありません。

キャリアーさんは、大人になると抵抗力が出てきて、
治る人も多いのですが、
慢性化して肝硬変、肝ガンになる人も多いのです。

最近、B型のウィルスは、
かたちを変えながら人の身体(肝臓)の中で、
長く生きようとすることもわかってきています。(変異体のウィルス)

母子感染については、
出生時に、ワクチンとB型のガンマーグロブリンを
赤ちゃんに投与することで
B型の感染をブロックすることが出来ます。

治療薬としては、核酸アナログ製剤やインターフェロンがあり、
核酸アナログ製剤は、飲み薬で副作用も少なく、
便利なお薬です。

今年から、公費負担制度もでき、
治療が受けやすくなっています。

前回お話しましたように、肝臓は「沈黙の臓器」ですので
自分の血液を若いうちに調べて(献血でもよいのですが)、
自分がB型を持っていないことを確認しておきましょう。

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「沈黙の臓器」肝臓

おはようございます。

今日は、肝臓についてお話したいと思います。

肝臓は、身体の中の上腹部にありまして、
身体の中で、一番大きな臓器になります。

肝臓の構造と働きについて

↑↑
上図にて説明しますと、わかりやすいかと思いますが、
肝臓は、いわゆる化学工場で、
身体に必要な蛋白質を作ったり、解毒したり、
エネルギーを貯めたり、身体の抵抗力を作ったりと
生きていくために、なくてはならない臓器なのです。

ですので、肝臓の能力がなくなったら、
人は死に追い込まれてしまいます。

また、お腹の中は知覚神経がありませんので
少々、肝臓が悪くなっても症状は出ません。


肝臓の病気を見つけるためには、
採血をしたり、肝臓を診る検査が必要です。

多くは、今テレビでも多く取り上げられるようになった、
肝炎ウィルス(B、C、A、E)で生じますが、
アルコールを飲みすぎたり、糖尿病などの代謝障害や
自己免疫(自分の身体を自分の抵抗がやっつけてしまうこと)等
さまざまな原因で、肝臓障害が生じます。

最近は、肥満などのメタボも大きな原因の一つです。

それに、肝ガンを始めとする腫瘍もたくさんあります。

肝臓は「沈黙の臓器」ともいわれ、
身体にとってなくてはならない臓器ですから、
約70%以上の予備力があります。
要するに、肝臓の能力が30%以下にならないと、
症状が出ないのです。


自分の身体は自分でしかわかりません。
特に肝臓は、すぐには症状が出ないので、
肝臓病を診つけるためには、
今現在は、定期健診しかありません。

若いからまだ大丈夫!ではなく、
年一回は自分自身の身体のチェックをしましょう!

また、若い元気な人は、時々、献血をされると
肝臓病の有無やウィルス検査もしてくれて、無料です。
ジュースまでくれます。

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一人一人の思いを、より大きなものに・・・

おはようございます。

昨日は月曜日で、
山口先生がお休みの日ですので、外来は一人でした。
電子カルテと一日中、格闘した後、
北九州で30年以上続いている、
「北九州肝疾患懇話会」に出席しました。

本日の演題は2例共に、「急性A型疾患」でした。
A型肝炎は経口感染でうつり、かき等魚介類の生食は注意が必要です。
衛生観念のすすんだ日本では減ってきていますが、今年は増えて
居ます。東南アジアなどに旅行する時は注意しましょう。
多くは安静でなおりますが、なかには厄介なものもあります。

1例目は、肝生検の必要性を改めて感じました。
2例目は、画像診断を続けてきて良かったなと思いました。

いつも適格な病理の説明をしていただける、
北九州総合病院の実藤先生、

最後にスマートな締めをしてくれる、川崎先生、

なんと言っても、
この会をずっと続けて来られた、天ケ瀬先生など、

皆さん、すばらしい医師の集まりだと思います。

これだけすばらしい先生達が集まっているのですが
少し残念なことは、視野が少しせまいように思います。

少なくともせっかく長く続けて来られた
肝臓の会ですから、もっとはっきりとテーマを持って、
これからも、北九州とは言わず、もっと視野を広げ、
日本の肝臓学の発展に寄与する会になっていってもらいたいと思っております。

私も「北九州肝胆膵研究会」の代表幹事ですので
出席していただいている、すばらしい先生方の気持ちを
一つにして、肝・胆・膵 学の発展に少しでも寄与出来たら良いなと
思っております。

しかし、一人一人の思いをより大きなものにすることは、
難しいことですね。

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