福岡県北九州市の岩本内科医院は、世界的評価を受ける肝臓癌の手術・治療(門脈・動脈・同時塞療法)と、地域医療の実践を行っています。

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月別 アーカイブ: 2013年12月

ガン、今年の統計

おはようございます。

はやいもので、2013年も終わりつつあります。
今年は、いろいろあってあっというまに1年過ぎてしまいました。

今年もたくさんのガンの患者さんを診ました。
62例の肝がん、20例の転移性肝がん、14例の胃がん、10例の
大腸がん、8例の肺がんなど、136例のガンをみました。

胃がんや大腸がん、肺がんは早期が多くたくさんの患者さんが
命が救われました。年に1度の検診のおかげです。

専門の肝がんの治療は、46例の肝がんの新患さんや
11例の転移船肝癌や以前から私の医院でみている患者さんを
含めて述べ158回の手術をしました。月平均13回の手術を
したことになります。

進行しすぎて治療の対象にならなかった患者さんも
かなりいます。もう少し早くきてくれたらと思います。

日本のガンの患者さんは、主治医からこれ以上は治療が
できませんといわれて、あわてて調べる患者さんが多く
問題です。

アメリカのガンの患者さんは癌と宣告されたら、度の治療が
良いのか、どの医者が優れた成績をだしているのか
きちんと調べます。患者さんももう少し調べて治療を
受けてほしいと思います。

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脳死肝移植

おはようございます。

昨日は寒い1日でした。私は休みでしたが
午前中、回診と正月の間の指示だしにいき、手術後の
説明や、退院の説明をしていますと、嬉しい患者さんが
お礼報告にきてくれました。

C型肝硬変、肝がんで治療していた50代の患者さんが
肝硬変が進行し、黄疸が上昇し、小さな肝癌が再発しました。
それまで、インターフェロンの2剤併用療法は無効で、
3剤併用療法はウイルスは陰性化しましたが、副作用のため
継続できず、結局C型は治りませんでした。

肝癌はできるたび、私の門脈動脈同時塞栓療法で消してきましたが
3剤併用療法のあたりから、肝硬変が進行し、肝性胸水や
黄疸が上昇するようになり、肝不全で入院、いろいろ治療しましたが
黄疸が下がらず、小さな再発肝癌がみつかり、移植をしてもらう
ことにし、10月、九大を紹介しました。

はじめ生体肝移植のつもりでしたが、脳死肝移植の順番待ちの
上位に入れてくれ、無事脳死肝移植をうけることができました。

無事退院し、昨日ご家族一緒にあいさつに来てくれました。
元気そうでした。家族の皆さんみんなにこにこ嬉しそうでした。

本当によかったね、これからも拒絶やC型との戦いは続きます。
頑張っていきましょう。と言いますとうれしそうに頑張りますと
こたえてくれました。

脳死肝移植も身近になってきました。

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C型肝炎に対する3剤併用療法

おはようございます。

寒くなってきて、今日は雨も降っています。
相変わらず風邪の患者さんが多いようです。
昨日は肝癌の患者さんも二人来られました。

今日はC型肝炎の3剤併用療法についてお話します。
昨日の2剤併用療法の話で1グループは52%しか治りませんでした。

1グループ高ウイルスの患者さんに3剤併用療法が行われており
高い治癒率が報告されています。私の医院でも7例に
行いました。565例というたくさんのインターフェロン治療に
しては少ないと感じられるかもしれませんが、海外の学会で
テラプレビルの3剤併用療法はかなり副作用が多いことが
分かっていたので、市販後調査が3000例を超えるまで
私の医院では使用しませんでした。

やはり腎障害や肝障害などそれまで報告されていなかった
副作用が出現し、死者もでました。海外では
3剤併用療法は、テラプレビルとボセプラビルの2種類が
同時に使用できるようになりましたが、日本での治験は
テラプレビルだけでしたし、平均体重が80kgの欧米で
使用されている9Tのみで行われました。

平均体重60kgの日本人には、少し量が多かったようで
私の医院では6Tで始めました。それでも前例に副作用が見られ
貧血血球減少などの従来のインターフェロンでみられる副作用に
加え、皮疹5例、腎障害2例、高尿酸血症5例に見られ、2例は
中止となりました。幸い重篤になった患者さんはいませんでした。

最後までやれた5例のうち4例はC型が治りました。治癒率は
完遂例では80%になります。

3剤併用療法にはすでに、新しいお薬シメプラビルが保険承認され
副作用が少なく、効果が高い報告がされています。
早く公費負担制度がおりるのを待っています。

C型のお薬の進歩は速くすでに新しいお薬がいくつも
開発され、インターフェロンなしでC型が治る時代もまもなく来ます。

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岩本内科のインターフェロン治療

おはようございます。

少しずつ冷えてきました。朝は5度位で日中も10度位です。
ストックフォルムは例年になく暖かく、日中5度位で
今年はまだ雪が降らないそうです。

岩本内科のC型肝炎に対するインターフェロン治療を
まとめてみました。3女の努力です。

今まで、565例のC型患者さんにインターフェロン治療をしてきました。
2剤併用は141例、3剤併用は8例です。

2剤併用の中身は、1グループ67例、2グループ56例、不明18例です。
治癒率は全体で71%,1グループは52%,2グループは84%で不明は94%でした。
男性93人の治癒率は72%で女性48人の治癒率は67%でした。
65歳以上の女性22人の治癒率は55%と低くなります。

ペガシス投与の43例の治癒率は74%、
ペグイントロン投与の98例の治癒率は68%でした。

不明の多くは2グループと考えますと半年の2剤併用で90%が治ることに
なります。

3剤併用は明日報告します。

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鳥料理「旬花」

おはようございます。

昨日は久しぶりに、以前ブログでも紹介したことがある
鳥料理「旬花」に行ってきました。
⇒⇒以前紹介したブログはこちらをクリック

お肉の入った5000円のコースを頼みましたが、どれも
ワインが楽しくなる料理ばかりでした。

まず、洋風の前菜が出て、鶏鍋仕立てのスープ、グラタン風の
小鉢、焼き鳥と続き、お肉、デザートに至るまでどれも美味しく
おすすめの店です。

オーナーシェフの鎌川君は、顔が広いので、美味しい店も
いろいろ紹介してくれますし、顔見知りになって損はありません。
なかなか美人のともちゃんも、気配りができて
気分よくお酒が飲めます。

だんだん良い店になってきて、とてもうれしいです。

【とり旬花 】*******************************
■住所:福岡県北九州市小倉北区京町3丁目5-5
■TEL: 093-541-3929
■営業時間:【ディナータイム】17:30~23:30
■定休日:日曜日
■駐車場:近隣にコインパーキング有り、JR小倉駅から3分
■HP:https://www.facebook.com/torishunka
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肝動脈塞栓術と門脈動脈同時塞栓療法との違い

おはようございます。

昨日は何かと忙しい外来でした。肝癌や乳がんの患者さんも
来られましたが、乳がんの患者さんは肝転移より
他の転移の方がひどく、抗がん剤治療をすすめました。

私が30年以上続けてきた肝動脈塞栓術は、今や
肝癌治療で最も行われている治療ですが、限界もあります。

平成2年開業しましたが、始めに行った仕事は、当時頑張っていた
亜区域塞栓術の効果を確かめることでした。開業して2年間
肝機能の良いステージIIまでの肝がんは、私が塞栓術をして
全員外科切除をしてもらい、切除標本を見せてもらいました。

すると、亜区域塞栓術をきちんとすると67%に肝癌の完全壊死が
みられましたが、スポンゼルを使わないいわゆるケモリピでは
肝癌に壊死はほとんどみられませんでした。

同時に肝機能の悪い外科切除のできないステージIIまでの
肝癌は亜区域塞栓術をして、外科切除群と予後の比較をしました。

すると、両群に生存率の有意差はありませんでした。ただ10年生存率は
10%位しかなくとうてい満足できるものではありませんでした。

門脈動脈同時塞栓術になり、ステージIIまでの10年生存率は
50%になって、世界のトップクラスの成績が得られるようになりました。
私のこれからの仕事はこの治療を標準化していくことだと思っています。

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