標準治療の問題点

2014.06.08

おはようございます。

ガンちゃん先生の急な死によって、
劇的に変化した僕の生活に・・・
ちょっと疲れ気味の日曜日です(笑)でも、全然大丈夫です!

医療において、それぞれの病気に対して標準治療があります。
癌でいえば、癌の種類・進行度に伴った
手術・化学療法・放射線療法などです。
現在、この標準治療を決めることにおいて最も重視されるのが、
エビデンス(根拠)です。
医師それぞれの経験・裁量に任された医療ではなく、
客観的なエビデンスに基づいた医療を患者様に提供しましょう
という流れです。
僕自身もこのエビデンスに基づいた医療はとても大切な事だと思います。
医療レベルの底上げになるからです。
つまり、どの病院、どの医者にあっても、
最低限保証された医療が得られるからです。

しかし、様々な危険もはらんでいます。
一つはどうやってエビデンスを決めるか・・という事です。
エビデンスを決めるためにしばしば求められるのが、
大規模比較試験と呼ばれる臨床試験です。
数百名規模の症例を臨床試験に登録し、無治療のグル-プと比較したり、
これまでの標準治療と比較したりして統計学的に
差があるのかを検討します。
有効性を比較するにはとても有効な手段ですが、
大規模な試験を行なえる施設が限られていることや
国の医療体制・国民性で大規模な試験を行えないことなど
様々な問題を抱えています。
日本の医療体制・国民性は他の国に比べると、
このような大規模な臨床試験を行いにくい環境と言えます。
ですので、極端に言えば海外で検証されたエビデンスによって
日本の標準治療が決められるということもあり得ます。

別の危険としては、大規模な試験で有効性が
検証されていないということだけで、
本当はとても有効な治療が標準治療にならない場合もあります。
それに加え、手術をはじめとする高い技術を有する治療は、
その治療効果が術者に依存します。
岩本内科医院で行っている肝臓がんに対する血管造影下の治療も
まさにそういった治療です。高い技術を持って治療すれば、
標準治療以上の治療効果が期待できるものも数多くあります。

この辺りが、標準治療を決めるにあたり今後、課題になるのだと思います。
よりよい医療がどこでも提供されるようになると
本当に素晴らしい事なのですが・・・。
と・・まだまだ若輩者ですが・・現代医療の問題点を書いてみました。
すみません….今日はしっかりと英気を養って、
来週からもガン張りますか・・・

--------------------------------------------------------------
◆ブログランキングに参加してみました。
 皆様の応援がこれからの励みになりますので
 よろしければ、下記バナーを1日1回、クリック頂けますと幸いです。
 これからもよろしくお願いいたします。

  ◆にほんブログ村へ    →  にほんブログ村 病気ブログへ

  ◆人気ブログランキングへ →  人気ブログランキングへ
                      人気ブログランキングへ

  ◆FC2 Blog Rankingへ   →