「医療従事者に求められるモノ・・・!」

2015.02.06

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おはようございます。山口です。

今日ご紹介するのは
昨年の五月頃に、関東の病院で「ネクサバールしか治療法がない」と言われ、
当院に来られた患者さんです。

当院の治療により、
始めて来られた時よりもガンは小さくなりましたが、
これだけの癌ですので再発が必至です。
アンギオCT

今回は肝機能のことも考え、ビーズでの治療を行いました。
血管造影比較

肝動脈造影下CT比較
これでまたガンは消えますが、
進行肝癌の嫌なのは再発がある所です。


先日、その患者さんの回診中に、今後の治療について話していると、
「先生の一言に励まされます。」
と言って頂き、


初代ガンちゃん先生も、
よく回診の時に
「しっかり食べなさい!」
「そんなんじゃ病気に負けるぞ!」

を入れられていたのを思い出しました。


医者の私が言うのも何ですが、
ガンと戦うには気持ちの部分もとっても大切なのです。

“病は気から”というのはあながち間違っておらず、
やはり気持ちで負けたり、
沈んでしまうと強靭なガンには勝てないのです。

良い治療だけをしていれば良いというわけでもないのです。

患者さんは私たちの一言に大きく傷つき、
可能性が3割あったものも1割になってしまうものなのです。

そして、だからこそ、私を含めた医療従事者は一言一言に大きな責任があります。

だからと言って、良い話ばかりをするのではなく、
医者として客観的な事実は伝えなければなりませんが、
少なくとも、
可能性があって、それにかけて戦っている患者さんの心を
砕くような言葉は絶対に言ってはいけません。

闘病生活というものは孤独で、辛いものです。

ガンという強い敵に勝つには
私たち医療従事者は少しでもその支えになれるよう、
最良の治療を提供するのももちろんですが、
言動にも気を付けなければなりません。

僕もまだまだなのですが、
患者さんの大きな支えになれるよう、
医院の皆と共に、
毎日の言葉や態度、表情、に気をつけて
日々ガンばろうと思います。




岩本内科医院では、医師・看護師を募集しております。ご興味のお有りの方は是非、ご連絡下さい。お待ちしています。 

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