早期肝臓がんの治療比較
2014.06.16
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ガンちゃん先生が行なっている肝臓がんの治療を
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おはようございます。
今日は、先日のブログでコメントがあった
岩本内科医院で行っている門脈動脈同時塞栓療法と
外科手術及びラジオ波焼灼療法(RFA)との治療成績を
比較してみようと思います。
医学の分野で治療効果の比較は5年生存率で比較することが
一般的です。5年生存率とは、治療を受けた患者様が
5年間生きることが出来る割合です。
肝臓がんで外科手術、ラジオ波焼灼療法が行なわれるのは
基本的には癌が限局している早期の状態です。腫瘍個数、
腫瘍の大きさなどによって決められます。
進行具合における早期の肝臓がんの外科切除、
ラジオ波焼灼療法、門脈動脈同時塞栓療法の
5年生存率を比較します。
外科手術、ラジオ波焼灼療法、門脈動脈同時塞栓療法の
5年生存率はいずれも60%以上であり、これだけの比較では
優劣つけがたいように見えます。
ですので、それぞれの長所と短所を比較します。
外科手術:
肝臓がんにおいて、外科手術が可能な場合は
外科手術をお勧めします。癌治療における鉄則です。
しかし、肝臓切除術は患者様の身体に負担が大きいことが短所と言えます。
技術の進歩により昔に比べるとかなり負担も少なく手術を受けることが
出来るようになりましたが、それでもやはり負担にはなります。
肝臓がんは主に肝硬変症という肝臓の状態から発生してきますので、
肝硬変症の状態によっては手術できない可能性も非常に高いです。
また、肝臓がんの特徴として新たな肝臓がん発生しやすいことがあります
ので、外科手術をしても新たに肝臓がん発生してくる場合もよく経験します。
ラジオ波焼灼療法:
この治療方法は肝臓がんを超音波で場所を確認しながら針を刺し、
直接焼いてしまう治療方法です。
この治療方法も全国で普及している治療方法です。
この治療方法の長所は、外科手術に比べると
患者様への負担が非常に少なく、
簡便に行うことができるということになります。
肝臓がんの特徴として、一つ目の肝臓がんを完全に治療しても、
次に新しい肝臓がんが出てくる可能性が非常に高いので、
繰り返し行うことが出来る治療として評価されています。
しかし、生きている肝臓がんに直接針を刺すという行為は、
癌細胞を他の部位に広げるリスクを持ちます。
また、熱で焼いて治療しますので、中途半端に焼いた状態だと、
癌細胞を刺激し悪性化させるリスクもあります。
つまり簡便ではありますが、非常に高い技術が必要な治療方法と言えます。
簡便さのあまり、普及しすぎているのが問題かもしれません。
この治療が直接影響しているかどうかは言及しませんが、
当院にはこの治療の後に肝臓がんが広がってしまい、
患者様も不安を感じられてくるケースが多くあり、
この治療の普及には注意を喚起しています。
門脈動脈同時塞栓療法:
当院で行っている治療方法です。
肝臓がんを栄養する腫瘍動脈をアンギオCTを用いて同定し、
抗がん剤と血管の塞栓物質を注入し癌を完全壊死させます。
長所は、患者様の肝臓の状態があまり良くなくても
比較的安全に治療が行えること、治療手技そのものが、
肝臓の血管解剖に沿って行いますので
非常に生理学的に理にかなった治療方法と言えます。
治療成績は他の治療と同等もしくはそれ以上の結果が出ていますが、
当院のみで行っている治療方法ですので症例数が
他の治療方法に比べて限られていることや、他の病院で受けた治療に
不満を持って来られる場合が多いので、同じ癌の進行度でも
肝臓がんの状態は少し異なる可能性があります。
しかし、それらのことを加味しても門脈動脈同時塞栓療法の治療成績は
非常に高いものと思います。
それぞれの治療方法の長所と短所を書いてみましたが、、、
共通することはどの治療も非常に高い技術が
必要であるということです。
高い技術、経験が無いと、どの治療でも肝臓がんを
克服することは難しくなり、むしろ癌を広げる可能性も出てきます。
患者様自身も病院選び、医師選びは肝臓がんが出来た時から
非常に慎重に行わなければなりません。
いまでは、セカンドオピニオンと言って
かかりつけの医師以外の意見を聞くことも可能になっていますので、
よりよい医療を患者様自身が選択して受けていくことができます。・・・
とは言いましても、特に日本人の国民性も含めて
その様な選択をしていくことも難しいのも分かります。・・・
本日も治療です。
今週もガン張りますか!
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外科手術及びラジオ波焼灼療法(RFA)との治療成績を
比較してみようと思います。
医学の分野で治療効果の比較は5年生存率で比較することが
一般的です。5年生存率とは、治療を受けた患者様が
5年間生きることが出来る割合です。
肝臓がんで外科手術、ラジオ波焼灼療法が行なわれるのは
基本的には癌が限局している早期の状態です。腫瘍個数、
腫瘍の大きさなどによって決められます。
進行具合における早期の肝臓がんの外科切除、
ラジオ波焼灼療法、門脈動脈同時塞栓療法の
5年生存率を比較します。
外科手術、ラジオ波焼灼療法、門脈動脈同時塞栓療法の
5年生存率はいずれも60%以上であり、これだけの比較では
優劣つけがたいように見えます。
ですので、それぞれの長所と短所を比較します。
外科手術:
肝臓がんにおいて、外科手術が可能な場合は
外科手術をお勧めします。癌治療における鉄則です。
しかし、肝臓切除術は患者様の身体に負担が大きいことが短所と言えます。
技術の進歩により昔に比べるとかなり負担も少なく手術を受けることが
出来るようになりましたが、それでもやはり負担にはなります。
肝臓がんは主に肝硬変症という肝臓の状態から発生してきますので、
肝硬変症の状態によっては手術できない可能性も非常に高いです。
また、肝臓がんの特徴として新たな肝臓がん発生しやすいことがあります
ので、外科手術をしても新たに肝臓がん発生してくる場合もよく経験します。
ラジオ波焼灼療法:
この治療方法は肝臓がんを超音波で場所を確認しながら針を刺し、
直接焼いてしまう治療方法です。
この治療方法も全国で普及している治療方法です。
この治療方法の長所は、外科手術に比べると
患者様への負担が非常に少なく、
簡便に行うことができるということになります。
肝臓がんの特徴として、一つ目の肝臓がんを完全に治療しても、
次に新しい肝臓がんが出てくる可能性が非常に高いので、
繰り返し行うことが出来る治療として評価されています。
しかし、生きている肝臓がんに直接針を刺すという行為は、
癌細胞を他の部位に広げるリスクを持ちます。
また、熱で焼いて治療しますので、中途半端に焼いた状態だと、
癌細胞を刺激し悪性化させるリスクもあります。
つまり簡便ではありますが、非常に高い技術が必要な治療方法と言えます。
簡便さのあまり、普及しすぎているのが問題かもしれません。
この治療が直接影響しているかどうかは言及しませんが、
当院にはこの治療の後に肝臓がんが広がってしまい、
患者様も不安を感じられてくるケースが多くあり、
この治療の普及には注意を喚起しています。
門脈動脈同時塞栓療法:
当院で行っている治療方法です。
肝臓がんを栄養する腫瘍動脈をアンギオCTを用いて同定し、
抗がん剤と血管の塞栓物質を注入し癌を完全壊死させます。
長所は、患者様の肝臓の状態があまり良くなくても
比較的安全に治療が行えること、治療手技そのものが、
肝臓の血管解剖に沿って行いますので
非常に生理学的に理にかなった治療方法と言えます。
治療成績は他の治療と同等もしくはそれ以上の結果が出ていますが、
当院のみで行っている治療方法ですので症例数が
他の治療方法に比べて限られていることや、他の病院で受けた治療に
不満を持って来られる場合が多いので、同じ癌の進行度でも
肝臓がんの状態は少し異なる可能性があります。
しかし、それらのことを加味しても門脈動脈同時塞栓療法の治療成績は
非常に高いものと思います。
それぞれの治療方法の長所と短所を書いてみましたが、、、
共通することはどの治療も非常に高い技術が
必要であるということです。
高い技術、経験が無いと、どの治療でも肝臓がんを
克服することは難しくなり、むしろ癌を広げる可能性も出てきます。
患者様自身も病院選び、医師選びは肝臓がんが出来た時から
非常に慎重に行わなければなりません。
いまでは、セカンドオピニオンと言って
かかりつけの医師以外の意見を聞くことも可能になっていますので、
よりよい医療を患者様自身が選択して受けていくことができます。・・・
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