「進歩を続けるC型慢性肝炎の治療法・・・」

2014.12.05

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おはようございます。山口です。

土日はC型慢性肝炎治療の新薬であるバニプップの勉強をしてきましたので
今日はC型肝炎治療の話をしようと思います。

近年、C型慢性肝炎の治療は
目まぐるしい進歩を遂げています。

2011年にはテラプレビルとIFN(インターフェロン)+レベトールの
3剤併用療法が始まり、
それまでのIFN+レベトールの2剤では治療が効かなかった人でも
治療が完結できれば高いSVR(ウイルスを完全にやっつけること)は得られるようには
なったのですが、
なんせ副作用が強く、当院ではありませんでしたが、
スティーブンスジョンソン症候群(全身の皮膚に紅斑、水疱、びらんができる等・・・)
になった症例も報告ありますし、死亡例も出ています。
そこまでひどくなくても、
かなりの確率で皮膚障害、腎障害、高度な貧血等々・・・、
患者さんの負担が大きいお薬でした。

去年の11月にはソブリアードとIFN+レベトールの併用療法が出来るようになり、
比較的副作用が少なく、
軽度ビリルビン上昇があるくらいで、
テラプレビルと同等の治療効果が得られるようになり、
そして、今月から発売のバニヘップ
バニヘップの長期投与が認められていることもあり、
治療無効例に対し、
62%の確率でSVRが得られるようになりました。

また最近の研究では、
IFNが効いてSVRが得られる、得られないに関わらず、
IFNをすることで発がん率が抑えられることが分かっています。

そして今注目を浴びているのが
経口2剤(ダクラタスビルとアスナプレビル)の併用で
IFNを使わずにC型慢性肝炎が8割以上の確率でウイルスが消えるお薬です。

ただ、このお薬は耐性を作りやすく、
予め遺伝子の検査をして、耐性を作りやすいタイプの人かそうでないかを確認して使用する必要があります。

来年の春には更にそのような副作用もなく
9割型ウイルスをやっつけるお薬が発売されるそうですので楽しみです。

C型慢性肝炎の患者さんにとって
肝癌を予防するには
ウイルスをやっつけることが必要不可欠ですので
今後も新薬に期待したいと思います。




岩本内科医院では、医師・看護師を募集しております。ご興味のお有りの方は是非、ご連絡下さい。お待ちしています。 

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