シスプラチンのアレルギー

2016.08.24

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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

朝と夜はだいぶ過ごしやすくなってきました
気持ちの良い朝です


進行肝臓がんの治療では
いくつかの抗癌剤を使います

その中心となるのが
5フルオロウラシルという薬剤と
シスプラチンという薬剤です

これらの抗癌剤には
癌細胞を障害する効果の反面、
副作用もあります

それらを熟知して安全に使用する必要があります

昨日の治療でも、
シスプラチンという薬剤を使用しました

このシスプラチンという薬剤は
金属のプラチナがベースとした化合物です

金属が癌細胞を障害するというのは
ちょっと意外かもしれませんが、
細胞内に取り込まれると、癌細胞の分裂に関連する
DNA複製を阻害します

このシスプラチンの副作用として知られるのが、
腎障害

腎不全に陥り、透析が必要になる場合もありますので、
充分な点滴、そして最近ではマグネシウムの補充を行えば
予防が出来る事が分かってきています


もう一つの大きな副作用が
アレルギーです

身体のかゆみと発疹
脈拍が低下し、血圧が下がるショックと呼ばれる状態に陥ります
適切な処置をしなければ命にも関わる事になりかねません


症状が出現したら、迅速に
輸液、アドレナリン皮下注射、
ステロイド投与、抗ヒスタミン剤投与を行います


シスプラチンのアレルギー性ショックの場合は、脈拍が遅くなりますので
硫酸アトロピンの投与も有効です


昨日使用した方も
同様の症状が出たので、迅速に対応する事で
問題ありませんでしたが、
これらの対処には経験と知識が必要です


シスプラチンのアレルギーは
使用量が200mgを超えてくると出現しやすくなる様です


癌治療においては様々な障害が発生します
副作用が全くないという事はありません
ですので、
これらもうまく切り抜けていかなければ
よい結果は得られないのです

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