保険医療と肝癌治療

2012.08.30

おはようございます。
ハイビスカス

患者さんのことを考えると、できるかぎり保険の範囲で
肝癌を治療してあげたいと頑張っています。

私の門脈動脈同時塞栓療法は、末梢の末梢で肝癌の血行動態を
利用して、門脈動脈を同時に塞栓して肝癌とその領域の肝組織まで
系統的に壊死させるという治療ですので、最も細いマイクロカテーテルが
必要ですし、肝癌が広がったり、巨大になると、色んな血管を
治療しないといけませんので、色んな種類のカテーテルが必要ですし
当然抗がん剤など使用薬剤も多くなります。

例えば、以前ブログで紹介した、脊椎カリエスで大動脈が極端に
曲がっている患者さんの場合、他の病院では治療できず、肺機能の
ため外科手術もできず、私が治療しないと他に治療方法がありません。

頑張り、脚からのトライではどうしても入らなく、手からのトライで
なんとか入り治療でき、いまの所再発していません。
カテーテルは9本使用しましたが、支払基金は、7本は余計と言って
減額査定してきました。

最近、このような査定が多くなりました。血管の状態や内胸動脈
横隔膜下動脈など色んな血管を治療すれば、数本のカテーテルは当然
必要となります。また治療しないと患者さんの運命は明らかです。
広がった肝癌だから、色んな血管を治療しなければならなくなったのです。

支払基金は、もう少し患者さんのことを考えてほしいと思います。

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