困った問題

2012.12.14

おはようございます。

2日間の短縮講習を終え、12月21日より再び
自動車免許がもらえるようになりました。医院に帰り
急性腎不全の患者さんに人工透析を導入して、肝腫瘍研究会に
出席しました。

会の冒頭、味の素さんが、BCA製剤リーバクトが肝癌の再発を
抑えるというデーターを発表してくれました。インスリン抵抗性を
抑えるためで、今かなり注目されているところです。

大阪の有名病院で800例あまりの患者さんに、RFA治療をして
リーバクト投与群と非投与群とを比較しての検討でした。
きれいにリーバクト投与群の方が、予後も良く再発もおさえていました。
とても参考になるデーターでした。

しかし、ほとんどがステージI,IIでChildA,Bの肝癌患者さんたちの
5年生存率が39%しかなかったのです。ちなみに私の所では
ステージVIまで含んだ全体の5年生存率62%で、ステージI,IIの
5年生存率はそれぞれ78%と66%です。

学会が推奨する治療の5年生存率がこんなありさまでは、かなり
問題がありますし、患者さんのことを考えると、とうてい比較試験は
できません。困った問題です。

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