巨大肝癌切迫破裂、肺転移、その後・・・4

2011.11.03

おはようございます。

昨日お話しました続きになりますが、
今回、ガンによる症状がでて、入院されて
さらなる治療をするかどうか、お話する時、
もう1度治療することは、希望されましたが
もし、効果が無かった時のことを考えて、市内のある病院の
緩和ケア病棟も予約したいと、奥さん、ご本人が
涙しながら、言われました。

私は、治療を希望されるなら、そんなことは考えず
前向きになりましょうと言いました。

本当に、手段が無いのなら、痛み、死の恐怖から逃れるために
緩和治療も考えるべきですが、宗教心の薄い日本人には
緩和病棟に入ることは、良く考えなければなりません。
ほとんどの患者さんは、緩和病棟に入ると自分をあきらめて
しまうことが多いと思います。あきらめは死を早めます。
今は、麻薬の貼付剤等、簡便に使えるものがあり
家庭でも、痛みや恐怖から逃れることは、容易です。

このごろ、あちこちから末期と診断され、私の所に
来られる患者さんが増えていますが、多くは、まだ
治療のチャンスが残っているのです。勿論、もっと早く
来てくれたらと思うことも多いのですが、何故この患者さんが
末期なのと思う患者さんも、かなりおられます。

京都の患者さんも、今年の初めに、緩和治療を勧められましたが
まだお元気で、肺転移も縮小し、肝内は私が治療すれば
消えます。国立がんセンターであとはネクサバールしかないと
言われた患者さんも、一応、ガンは消えて、まもなく退院されます。
このような患者さん達を治療するのは、大変しんどいことですが
私は医者です。

それにしても、もっと早く来てくれたら、簡単な治療で
済むのにと思います。私のところの、ステイジⅠⅡの患者さんは
このごろ、再発も減り、皆さんお元気です。

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