生体肝移植

2010.05.06

おはようございます。

以前、ご紹介しました腎盂ガンの患者さんが
手術を終えて、ガンちゃん先生のところに帰ってきました。

この患者さんはB型劇症肝炎で、
九大できれいな娘さんの肝臓の一部をもらい、
生体肝移植を受け、生命が助かりました。

それから、私が診ておりますが、
むずかしい性格で、5、6年前に移植後、
飲まないといけない大事なお薬を飲まなくなってしまい、
慢性拒絶で黄疸が20以上となり、
九大の診断では、再移植しなければ余命三カ月と言われました。

私のところで、いろんな治療を試み、
なんとか黄疸は下がり、一命を助けることが出来ました。

でも、もともとの性格もあり、
薬は奥さんに取りに来らせるのですが、
本人は全く来ません。
さすがに、娘さんも怒って、もう知りませんと言っておりました。

でも、何か予感がしたのでしょうか。
数年ぶりにやってきました。

それで、腎盂ガン(組織は腎ガンでしたが)が見つかり、
移植後ですので、移植グループの出身の先生の居る、ある病院で
切除してもらいました。

幸いにこの腎ガンは治ります。
これでこの患者さんは三度、生命が助かったのですから、
せめて、他の人のためになる生き方をしてもらいたいものです。

日本で広く行われている、
生体肝移植は、身内からの肝臓をもらうということなので
お互いの感情の問題も入り、なかなか難しいものです。

やはり、脳死肝移植を広めるべきではないかと思います。

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