癌治療は玉ねぎの皮むき???

2016.10.20

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おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

先日、患者様のご家族とお話させて頂く機会があって、
癌治療の選択の難しさを改めて感じさせられました


私、2代目ガンちゃん先生
カテーテルを用いた治療、
門脈動脈同時塞栓療法
肝動注化学療法
気管支動注
などを主軸として、
治療を提供していますが、

他の治療手段を否定している訳ではありません

大学や留学での基礎研究では
ネクサバールなどの血管新生阻害剤の研究を
行っていますし、
実際の臨床でも使いますので
ネクサバールの理解はかなり深いつもりです


他にも必要であれば、
放射線治療、ラジオ波治療、外科手術

その患者様の命を延ばすために
その時に一番適した治療であれば何でも良いと考えています


私がとても尊敬する
初代ガンちゃん先生と同世代の先生
が、

“癌治療における治療選択は玉ねぎの皮むきの様なものである”

tamanegi



と言っていました

玉ねぎは皮がずっと重なり合って出来ています

癌の治療で効果が出れば
一枚の皮を向くことが出来るとします


玉ねぎが100枚の皮で出来ていて

私が行う門脈動脈同時塞栓療法で
40枚向けて
肝動注化学療法で
もう30枚、
放射線治療で
10枚、
残りの10枚は
ネクサバールで・・


それで100枚全て剥ける事になります

一つの治療で何枚剥けるかを、
その治療の奏効率と呼びます

奏効率が高い治療は何枚も剥くことができるのですが、
奏効率が低いと少ししか剥けません

例えば、ネクサバールは奏効率が10%
10枚しか剥けませんが、
一つの治療で10枚剥けるなら
それはそれで良いという考え方もあります


もちろん、実際はそう単純ではありません
癌の治療戦略の組み立てはもっともっと複雑です
ですが、奏効率の低い治療だからと言って、
最初から選択肢にもあがらないのは
勿体ないことになる可能性があります


・・・・・・・・・
医学の発展、医療の発展により
全ての玉ねぎの皮が確実に剥ける時代が来ると本当によいのですが・・・・


まずは自分の腕を磨きに磨いて、
30枚を40枚、40枚を50枚
確実に剥ける腕を!!


玉ねぎの皮むき職人を目指します・・(笑)

さてさて、本日も
ガンばりますか!

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