目から鱗、、、インシュリン抵抗性と肝発癌

2012.02.24

おはようございます。
梅が満開です 梅が満開です2

昨日は2例手術をし、身体はくたくたでしたが
診療が終わり、肝腫瘍懇話会の特別講演会に出席しました。

久留米大学消火器内科の川口巧講師のインシュリン抵抗性と
肝発癌と兵庫医科大学の藤本外科学主任教授のお話でした。

お二人とも、とても勉強になるお話をしてくれましたが
若い川口先生のお話は、今注目されている話で、とても勉強に
なりました。

膵臓のホルモン、インシュリンは糖代謝の重要なホルモンですが
細胞の分裂、増殖にも重要なホルモンです。インシュリン抵抗性が
できて、インシュリン過剰の状態になると発がんしやすくなり
癌の悪性度が増すというお話でした。

細胞の中のIRSなどタンパク質の異常が発現すると、
インシュリン抵抗性が出現し、膵臓は過剰なインシュリンを分泌し
それが発がんやガンの悪性度を増すというお話でした。

肝硬変になると糖代謝の異常がでやすく、糖尿病になりやすいのですが
その治療は、インシュリン過剰にしないほうが良いということです。

肝硬変患者さんの糖尿病治療に、過剰なインシュリンやインシュリンを
増やすようなお薬は使わない方が良いかもしれないというお話で
目から鱗でした。

最近、肝炎ウイルスのいない肝癌が増えていますし、C型肝炎では
インシュリン抵抗性がでやすいことも分かっていますので
とても参考になるお話でした。

若い川口先生が、分かりやすく説明してくれてとても勉強になりました。
藤本教授のお話も外科医に苦労がしのばれて、とてもよいお話でした。
疲れましたが、良い1日でした。

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