私がRFAが嫌いな理由 | 岩本内科医院 | 北九州市小倉にある肝がん治療が特徴の内科

おはようございます。

昨日の手術も血管が難しく、3時間以上の時間がかかりました。
今日の水泳とマッサージが待ちどうしいのです。

以前から、ブログで書いてきましたように
私は、RFAが嫌いです。

韓国の済州島のAPASLでも発表しましたが、
RFAの遅発合併症で亡くなられた患者さんを
5人も経験しているからです。

一人の患者さんは、52歳の美人さんでした。
市内のある病院で、肝癌に3回外科切除を受け、
また、再発し、2回のTACEとRFAを受けましたが
治療部位からまた再発し、私をたずねてきました。

門脈動脈同時塞栓療法で、3cmの再発肝癌はきえました。
再発なく、経過していましたが、4年目に急にAFPが上がりました。
いろいろ検査しますと、RFAの穿刺部位の胸壁が疑われて、
産業医大で2度の胸壁、肋骨切除を受けましたが
肺、骨転移で、7年で死亡されました。
RFAでガンが胸壁に移植されたのです。肝内は再発しませんでしたので
この患者さんは、RFAを受けなければ、まだ元気でいたのです。

他にも、4年後に、急激な局所再発とリンパ節転移が起こり
亡くなられた患者さんや、播種をおこしてしまう患者さんを
経験しており、私の医院では、RFAは禁止しています。

血流の多い肝癌に、太い針を刺す行為は危険ですし、
注意が必要だと考えております。

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