肝動脈塞栓術

2013.11.10

おはようございます。

昨日は外来のあと、市内のデパートで北海道物産展を開いていましたので
人ごみの中、カニを買って帰り、カニ鍋を楽しみました。
蟹、ホッキ貝とても美味しかったのです。

30数年前,肝動脈塞栓術を始めた私は、改良を積み重ね
9回のシンポジストを経て、平成2年岩本内科を開業し、
当時行っていた、亜区域塞栓術の効果を知るために、
開業からの2年間、肝機能の良いステージ2までの肝癌患者さんは
私が塞栓術をして、全員当時の最高の外科医に切除してもらいました。

結果、亜区域塞栓術をきちんとした患者さんたちの67%に肝癌の
完全壊死をみました。一方抗がん剤と油性造影剤の懸濁液だけを流す
ケモリピオゼーションでは、ほとんどガンが死なないことが分かり
切除した16例のうち11例は比較的軽い慢性肝炎のまま、肝癌を
発症していました。

同じ2年間で、肝機能が悪く切除できなかったステージ2までの
肝癌患者さんたちは私が亜区域塞栓術をして、外科切除群と
生存率を比較しますと、両群に生存率の有意差はありませんでした。

しかし、10年生存率は10%そこそこで、とても満足できるものでは
ありませんでした。しかし、亜区域塞栓術をした患者さんの中に
19年、13年と無再発で寿命をまっとうされた患者さんがでてきました。

それに意を強くした私は、さらに改良を重ねて門脈動脈同時塞栓療法に
たどり着いたのです。

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