肝生検

2012.08.26

おはようございます。

ここのところ。子守もありとても忙しいのです。
先週、肝臓病懇話会がありましたが
少し気になることがありました。

肝生検は、肝臓に針を刺し組織を取ってくる検査で
診断のつかない肝臓病には、とても大事な検査です。
最近は、エコー下で生検しますので、合併症はかなり
減りました。

しかし、それでも1%位の患者さんは合併症を経験します。
出血や他の臓器の損傷や動脈門脈シャントなどです。
死亡例も報告されています。

私は、採血検査や画像検査を駆使し、できるかぎり
肝臓に針を刺さないようにしていますが、
診断が明らかな患者さんにも肝生検をあたりまえのように
するのが、肝臓専門医のような風潮があります。

以前から、ブログで書いてきましたが、2009年に
早期肝がんのコンセンサスが決まりまして
門脈域に浸潤があるもの(stromal innvasionn)と
きまりました、

通常腫瘍生検で使用される細い生検針では、門脈域は
取れませんので、腫瘍生検は参考程度の診断価値しかありません。
当然リスクは高い検査です。

本当にひつような検査なら、リスクを説明し行うべきですが
他の検査で診断がつく場合はリスクの高い検査は避けるべきです。

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