肝癌治療の問題点、ネクサバール

2012.07.30

おはようございます。

昨日も暑い日でした。連日35度近くになり
異常な暑さが続いています。4女にプールを買い
庭で水遊びをしました。

以前から、肝癌のお薬ネクサバールは、効果が低いと
書いてきましたが、CancerにVEGF拮抗薬抵抗性の機序
という論文が載っていました。
Cancer
ガンがガンらしく増殖転移するには、VEGF(血管内皮細胞増殖因子)が
働きます。それを抑えるお薬は理想的なお薬ですが
VEGFだけでもすでに7種類あることが分かっており、
それらのレセプターも別々にあり、ネクサバールはVEGFレセプター
の2と3を抑えるにすぎません。

血管新生を促す因子は、VEGFだけではなく、ほかにも
いろいろありますのでネクサバールの効果は限られてくるのです。

また、ネクサバール以外にも種々の分子標的薬やVEGF抗体が
発売されていますが、いずれも腫瘍血管特異的ではなく
全身の血管新生をおさえますので、色んな副作用が考えられます。

ネクサバールで実際にがんが縮小するのは7.8%以下ですので
これに頼りすぎるのは問題です。

今週も始まりましたね。
ガン張りますか・・!!

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