肝癌治療の問題点-1、ネクサバール

2012.02.04

おはようございます。
雪ってはかないですね・・。
朝庭に積もった雪です。雪ってはかないですね~。

最近、進行した肝癌の患者さんが、私の医院に
助けを求めてこられます。
その多くにソラフェニブ(ネクサバール)が
投与されています。

ソラフェニブは、肝癌に効果のある分子標的薬で
肝癌の血管新生をおさえることにより、効果を示します。
新しい画期的なお薬として、期待をこめて注目されています。

しかし、現在のところ、画期的な成果はあげていません。
先の、肝血流動態イメージ研究会で100例程度使用している
施設の成績が示されましたが、肝癌が消えたり、小さくなる率は
10%以下でした。

副作用は多く、下痢、発疹の他、急激に進む肝不全で死亡された
患者さんも報告されました。値段は非常に高価です。

投与後の平均寿命は6か月位です。効果があれば、継続投与
するべきですが、肝癌の進行を抑える可能性があると
漫然と投与をし続けるようなお薬とは、とうてい思えません。

効果の判定をはやくして、ほかの薬に変えたり、ほかの治療を
模索するべきと思います。

------------------------------------------------------------
◆ブログランキングに参加してみました。
 皆様の応援がこれからの励みになりますので
 よろしければ、下記バナーを1日1回、クリック頂けますと幸いです。
 これからもよろしくお願いいたします。

  ◆にほんブログ村へ    →  にほんブログ村 病気ブログへ

  ◆人気ブログランキングへ →  人気ブログランキングへ
                      人気ブログランキングへ

  ◆FC2 Blog Rankingへ   →