門脈動脈同時塞栓療法の素晴らしい成果、第2報

2011.11.23

おはようございます。

今、12月に韓国の済州島で発表する
肝癌治療における門脈動脈同時塞栓療法の第2報を
まとめています。

肝癌治療は、まだまだ充分と言えず、外科切除をしても
5年生存率55%、10年生存率27%ぐらいです。
肝移植は、海外では素晴らしい成果をあげていますが
主に、生体肝移植が行われている日本では、10年生存率
50~60%ぐらいです。
勿論、多額の費用と肝臓の提供者が必要です。

2000年から、肝癌の血行動態を利用し、抹消の
肝癌栄養動脈と領域の門脈を同時に完全に塞栓してしまう
門脈動脈同時塞栓療法を施行してきて、その素晴らしい成果は
2010年のCancerに掲載されています。

今回、その第2報をまとめていますが、
早い時期の肝癌患者さんから進行した肝癌患者さんを含めて
182人で検討しています。
その結果、この182人全体の5年生存率62.3%で、
10年生存率は42%でした。
16人の転移のあるステイジIVの患者さんや進行した肝硬変患者さんも
含まれていますので、やはり素晴らしい成果と
言ってよいと思います。

早い時期の肝癌患者さんは、もちろん、もっと素晴らしい
結果が得られています。
肝癌と言われたら、是非私に相談してください。
この治療が、早く標準的な治療になれば良いなと思っています。

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