ヨードアレルギー

2012.02.09

おはようございます。

急に寒くなり、インフルエンザ、風邪、感染性腸炎の患者さんが
増えました。うがい、手洗い、マスクの着用が必要です。

火曜日の2例目の手術は、京都からの患者さんでした。
いつもどおり、左のCTHAとDSAを撮りますと、患者さんが
咳き込みました。痒みも訴えます。ヨードアレルギーです。

すぐに、大量のステロイドを投与しましたが、血圧がさがり
呼吸困難になりました。ステロイドの追加、昇圧剤を投与し
モニターで監視していますと少しずつ、回復してきました。

その間、ガドリニュウム(Gd)を取り寄せ、患者さんの回復を
待って、GdCTHA下に、両葉の肝癌を治療しました。
ほとんどの肝癌が治療できました。

ヨードアレルギーは、造影剤使用の際のもっとも注意の必要な
ことで、突然発症し、ひどいときはショックから死に至ります。
造影剤使用の際は。いつも的確に対処できるようにしておかねば
なりません。

幸い、リピオドールは使用できましたので、治療できましたが
リピオドールにもヨードが入っていますので厳重な注意が
必要です。

ヨードアレルギーでも、GdやCO2で治療できますが
造影能が悪いので、アンギオCTが必要です。

どのような医療行為でも、合併症は必ずあります。
ふだんから、救急対応の用意はきちんとしておかなければなりません。

今日も2例手術があります。注意しながら頑張りますか、、、!!

★ちなみにヨードアレルギーは卵とは関係ありません。
造影剤の中に含まれているヨウ素のことです。

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