医学の進歩、肝癌の予後

2011.04.08

おはようございます。

医学は、日々進歩しています。
20年前、ガンちゃん先生の医院を開業した時
私は、当時行っていた亜区域塞栓術の効果を知るために
開業して、2年間は、肝機能の良いステージ1,2の肝癌は
私が、塞栓術をしてから、外科切除をしてもらい
おなじ2年間で、外科切除ができない肝機能の悪い
ステージ1,2は、私が亜区域塞栓術をして、予後を比較しました。

結果、両群に予後の差はなく、10年生存率は10%でした。
外科切除してもらった標本は、すべて調べましたが
亜区域塞栓術では、66%に肝癌の100%壊死が見られましたが
いまでも、一部の施設がおこなっている、油性造影剤と
抗がん剤を混ぜた物のみを流す治療(ケモリピオゼイション)では
肝癌は、ほとんど壊死がみられませんでした。

それが、門脈動脈同時塞栓療法では、3cm以下の肝癌は90%以上
消すことができ、10年生存率もステージ1,2で30~55%に
なりました。いまでも、外科切除のステージ1,2の10年生存率は
25%位です。

それにしても、福島原発はなんとかできないのでしょうか?
燃料棒を取り出すとか、こわれた原子炉に水ガラスのような物
を流すとかしないと、永遠に汚染水を作ることになります。
今の、技術、物理学の進歩でなんとかできそうに思うのですが!

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