「C型慢性肝炎は克服できる??」

2015.06.19

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おはようございます。山口です。

C型慢性肝炎25年ほど前に発見され、
それまでは原因不明の肝炎だったのです。

C型慢性肝炎と聴くと
あまり身近に感じない人もいらっしゃるかもしれませんが、
日本にも200万人もの感染者がいるといわれています(まだ診断を受けてない人も含む)

これは日本人の40歳以上の100人に1人がC型慢性肝炎に感染している可能性があるそうです。
C型慢性肝炎統計
(こう見ると他人事の病気ではないですよね・・・)

ひとくくりにC型慢性肝炎と言っても、
I型II型の2種類あるのですが、
特にI型の高ウイルス患者にはIFN(インターフェロン)治療が効きにくかったのですが、リバビリンと言う薬の登場により

I型のC型慢性肝炎の3-4割りがウイルスがいなくなる(陰性化)様になりました。

それに加え、経口2剤とIFNを用いた3剤併用療法も行なわれるようになりさらに治癒率も向上しています。

但し、この上記のIFN治療の難点は副作用なのです。

IFNの副作用では
白血球、血小板の減少
発熱、倦怠感、間接痛、脱毛など
酷い場合は間質性肺炎なども起します。

今年に入り、IFNを用いない治療法が新たに登場しました。
ダブルインザ錠スンベプラカプセルの経口薬を併用し飲むだけで
お薬が効きにくいI型のC型慢性肝炎でも、94%のウイルスが消えるお薬が発売されました(だだしお薬に強いウイルスを持たない場合です)。
ダブリインザ
スンベプラ

当院でもまだ治療は終了していませんが、
20人中、副作用は一人発熱したくらいで、
全員がウイルス陰性化している状態です。
(本当に良いお薬が発売されました)

そして、I型の治療法がどんどん新しくなる一方
今度はII型の治療がおなざりになってしまっていたのですが、

今月からII型のC型慢性肝炎の96%がウイルス陰性化するという
ソバルディというお薬も発売されました。
ソバルディ
(一錠61799.30円もします。保険適応は6月からだそうです・・・絶対に無くしたり出来ないです・・・。笑)

つまり、お薬の開発が進み、
C型慢性肝炎の9割が
大きな副作用なく治る時代になったのです!! (素晴らしいです!)

肝癌の6割以上はC型慢性肝炎が背景にあるので
ウイルスを陰性化できれば
発癌率もかなり抑えることが可能となるはずです。

肝癌の治療はある程度抑えることは出来ます!
それにウイルス性肝炎からの発癌もこれらの治療方法でへるはずです!

あと残されているのは再発を抑えるお薬かもしれません。
その登場をまちつつ今はひとつづ肝癌をやっつけて行きたいと思います。


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