すこし うれしいこと、すこし 哀しいこと

2010.04.28

おはようございます。

8月に韓国の釜山で開かれる肝臓の学会がありまして、
そこで現在行っております、私の治療について
発表してくれというメールが来ました。

もちろん喜んで発表しますという
メールを返信しました。

世界のどこかで私のやっていることに
興味を持ってくれるということはとても嬉しいことです。

でも少しかなしく思うこともあります。
例えば、北九州市内にもたくさんの
肝臓についての研究会がありますが、
なかなか発表の依頼がありません。

少なくとも肝臓学をめざそうとする人々が
私のやっていることに興味を示さない・・・
とても残念なことです。

同じ北九州で頑張っている一開業医の論文が
せっかくアメリカの癌専門誌である「Cancer」に載り、
肝臓ガンの治療では、世界のトップクラスの成績を
掲げているのに・・・と思うと
その人達の心の狭さにかなしくなります。

確かに地方の医院の業績が権威のある
アメリカの癌専門誌「Cancer」に掲載されることは
とても稀なことですが、
日本の医療界が私の業績を取り上げるのではなく、
アメリカで私の業績を取り上げて頂き、公表するというとこで
まだまだ、日本の医学界はムラ意識が強く、閉鎖的であるように思います。

つまらない、小さな大学の医局の上下関係や
一度、教授になったら評価もなく、
定年まで勤め、その教授が教える日本の医者は
少し問題がありすぎるような気がします。

我々、医者は患者さんのために
一生懸命、日々勉強して出来るかぎりのことを
すべきだと思っております。

大学の医学部を卒業後、医局に残らず、
臨床医への道を選び、ひたすら勉強し続けてきました。
そんな大学病院の後ろ盾もない私が、
世界の奥田先生に出会い、ご指導を受け、
本当に幸せだったと思います。

臨床医として、毎日患者さんをみながら、手術や診療をこなし、
このような活動をすることは本当に大変なことですが、
少しでも専門家と言われる人たちに分かってもらい、
肝臓ガンの患者さん達に、一番良い治療方法を
伝えていきたいと思っております。

これからもガン張ってまいります。

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