肝癌~開業のころ、23年前~
2013.02.19
おはようございます。
奥田邦夫先生と肝臓病センターを作る夢に破れた私は
平成2年開業することにしました。
沢山の肝がんの患者さんを診ていた私は、お金はありませんでしたが
CTとアンギオ装置を備えた、重装備の19床の入院設備のある医院
として岩本内科を開業しました。
その数年前、テレビやラジオで大きく取り上げられた私の医院には
沢山の肝がんの患者さんが来られました。
亜区域塞栓術の効果を確かめるため、切除可能の肝がんの患者さんは
私が、亜区域塞栓術をして全員外科切除をしてもらい
67%は肝癌の完全壊死が得られることが判り、ステージI,IIでは
切除しても、私の亜区域塞栓術でも生存率に有意差がないことも
わかりました。
ただ当時の10年生存率は10%位で、
まったく満足できるものではありませんでした。
いろんなことを模索し、当時もてはやされていた
経皮的アルコール注入療法(PEIT)も何人かの患者さんに受けてもらいましたが、
1例も完全壊死は得られませんでした。
肝癌の血行動体を考えると門脈も同時に詰めたらと考え
アンギオCT装置を無理をして備え、細径のマイクロカテーテルの進歩とともに
必然的に門脈動脈同時塞栓療法にたどりつきました。
奥田邦夫先生には亡くなる直前まで顧問としてきていただき
指導を受けました。
今では、10年生存率もステージI,IIでは50%を超え、ステージI,IIの
肝がん患者さんは癌死されなくなりました。
あとは、私の門脈動脈同時塞栓療法を広く肝がん患者さんに
知ってもらうのが私の仕事です。
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67%は肝癌の完全壊死が得られることが判り、ステージI,IIでは
切除しても、私の亜区域塞栓術でも生存率に有意差がないことも
わかりました。
ただ当時の10年生存率は10%位で、
まったく満足できるものではありませんでした。
いろんなことを模索し、当時もてはやされていた
経皮的アルコール注入療法(PEIT)も何人かの患者さんに受けてもらいましたが、
1例も完全壊死は得られませんでした。
肝癌の血行動体を考えると門脈も同時に詰めたらと考え
アンギオCT装置を無理をして備え、細径のマイクロカテーテルの進歩とともに
必然的に門脈動脈同時塞栓療法にたどりつきました。
奥田邦夫先生には亡くなる直前まで顧問としてきていただき
指導を受けました。
今では、10年生存率もステージI,IIでは50%を超え、ステージI,IIの
肝がん患者さんは癌死されなくなりました。
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