リスクを背負っても・・・

2015.09.29

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おはようございます。山口です。

連休明けということもあり、
先週から引き続き
外来が130名以上・・・!
アンギオも6例・・・!

息つく間もない忙しさです。


先週木曜のアンギオ1例目は
C型肝硬変から9年前に肝癌を発症し、
当院と共に
ガンと戦ってきた患者さんの治療でした。

肝癌自体はコントロールできていたのですが、
IFN(インターフェロン)無効だったため
C型肝硬変が進行してしまい、
最近では肝予備能の低下に伴い難治性の腹水も貯留している状態で・・・

しかも・・・!

この方はヨードアレルギーもあるのです!

このような場合、
造影剤(ヨード)を用いたカテーテル治療は禁忌
+難治性腹水(肝機能が低下している状態)では切除、RFA、ソラフェニブは出来ないので
=治療困難 と判断されがちです。

しかし、アレルギーの程度によっては
前もってステロイドを投与することで
造影剤を用いた治療が可能な症例もあるのです。

また、肝癌の治療に関しても
今回は肝予備能をこれ以上落とさないよう、
選択的に血管を探し、
ビーズを用いて治療を行なうことで
治療後の肝不全も最小限で治療を行いました。


進行した肝硬変やアレルギーがある場合、
治療の選択肢は狭まってしまいますが、
諦めずに
出来る限りの最良の医療を提供すれば
必ず次につながると信じています。

この患者さんは、
まだまだ仕事もバリバリされていますし、
まだまだ使命をまっとうして頂きたいのです。

進行した肝硬変で肝癌を発症しても
10年も20年も、何十年も
生きて頂けるよう、
これからも共にガンばろうと思います。


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