今年のノーベル医学生理学賞発表・・・オートファジーと癌との関わりとは?

2016.10.04

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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

今年のノーベル医学生理学賞の発表が
カロリンスカ研究所でありました

発表の様子がテレビであっていましたが、
留学していた研究所の映像が映っていて、
懐かしくなりました


それはさておき・・・
今年は、
細胞のオートファジーの解明”として
東京工業大学の栄誉教授
大隈良典先生が受賞されました

またもや日本人、
日本人の研究者が毎年の様に
ノーベル賞を受賞しています

この世代、戦後の日本を創ってきた世代の方々は
本当に素晴らしいと思います


さて、オートファジーですが、
テレビでもずいぶん解説されていましたが、

簡単に言うと・・・
細胞のリサイクル機能”です

オートとは自己という意味、
ファジーとは食べる という意味ですので

自己を食べる”という事になります

私たちも通常はスーパーなど
外から買い物して栄養補給をしていると思いますが、
有事の際は
家に蓄えていたカップラーメンなどを食べて栄養補給すると思います


この様な事が細胞にも起こる事を明らかにしたのです

つまり、細胞が特別な環境、状況におかれると
細胞を構成していた一部を
分解して、栄養源にしてしまうというのが
オートファジーの基本的な概念です


癌にも非常にこのオートファジーは関わっています

gann no autophagy


通常、細胞に溜まった不必要なごみとなるものも
オートファジーでリサイクルされて、
エネルギーとなります

しかし、オートファジー機能が壊れると
細胞内がゴミだらけになります

この溜まったゴミが
細胞を癌化させる可能性があるのです


癌になった後でも、
オートファジーは関わります

癌細胞で
オートファジー活性化する場合があります
癌細胞は常に増殖し、
増殖する過程で不必要になったゴミが
通常ならどんどん出てきます

ゴミが溜まりすぎると通常であれば、
細胞は死んでしまうのですが・・・
オートファジーが活発に働いている癌細胞では、
ゴミさえもエネルギーに変えてしまい
ますます増殖してしまう可能性があります


現在の研究では、
逆にこのオートファジーの活性化を利用した
癌治療も基礎的には研究されていて、
今後の臨床応用に期待がされます


gantiryouno autophagy


これらの研究で
少しでも多くの癌患者が救える様になると
本当に嬉しいのですが・・・

今日は岩本内科で外来と治療です
こういう発表があると
なぜか、僕も気合いが入ります(笑)

さて、ガンばりますか・・!


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