肝臓がん治療でのTACE不応について

2016.10.05

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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

台風は少し北に逸れましたので
それほどの影響はありませんでした
一安心です


子供たちは
学校、幼稚園がお休みになりました

子供の頃は
台風が来るとなると
何故か、ちょっとワクワクしたのを覚えています

“TACE不応”
TACEとはカテーテルで行う肝臓がんの治療です
肝動脈塞栓術の略語です

TACEが効かなくなった状態を
TACE不応と呼び、

ネクサバールなど次の治療に
移り変わるタイミングとすべきと言われています


TACE不応の条件は
1. TACE施行1-3ヶ月後の画像評価でTACEを行った癌の半分以上が残存する場合が2回以上続く
2. TACE施行1-3ヶ月後の画像評価でTACEを行った時よりも癌の数が増えている場合が2回以上続く
3. 腫瘍マーカーがTACEを行っても下がらない
4. 脈管浸潤が出現する
5. 遠隔転移が出現する


などとされています

これらの条件をよく読んでみると・・・
もちろん本当に癌に対してTACEが効かない場合もあるでしょうが・・
術者の技術力、腕に依存する場合も多いようです

例えば、
1の1-3ヶ月後の評価で治療した癌が半分以上残存している場合
とありますが・・・
治療直後に完全に薬剤が溜まっているかどうかが含まれていません

2の1-3ヶ月後の評価で癌の数が増えている場合
とありますが・・・
治療時に見逃した癌が残存している場合も十分あります

実際に、
岩本内科には前医で治療が効かなくなった、TACE不応と言われて
来院される肝臓がんの方が多く来られますが・・・
多くの場合は、
治療が奏功します


効かなくなった治療を漫然と続けるのは良くありませんので
TACE不応の定義も必要ですが・・


TACEを行う術者の腕によって
ネクサバールの導入時期が左右されるというのも
考えものです


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