巨大肝癌切迫破裂、肺転移－その２ | 岩本内科医院 | 北九州市小倉にある肝がん治療が特徴の内科

こんにちは。

土曜日、副院長の山口先生と息子の外来日でしたが
回診と京都からの患者さんが来られますので、でかけますと
先日お伝えしました切迫破裂の患者さんが、痛みを訴えます。

CTをとりますと、今度は、横隔膜の下に切迫破裂です。
午後から、緊急手術です。

前回治療したところは、きれいに血管が無くなり
破裂の恐れは無くなっていましたが、横隔膜の下中心に
太い腫瘍血管がみられました。

手術は、山口先生と息子にまかせ、私は監督にまわりました。
放射線技師長の本郷くんも、長崎から駆けつけ
ベストのメンバーが集まり、
巨大肝がんで変位した難しい栄養動脈を探しながら、
1本ずつ、5本の栄養動脈を、25ｃｃの
油性造影剤と、100ｍｇのシスプラチン、50ｍｇの
エピルビシンと大量のスポンジ細片で、完全に塞栓しました。

特に最後のS3栄養動脈は、破裂点のようで、1mm角
スポンジ細片では、塞栓できず、2mm角スポンジ細片で
やっと塞栓することができました。
これで、破裂しそうな栄養動脈は、すべて治療しました。

まだまだ、肝内にがんは、残っていますし、肺転移も
あります。しかし、急死のリスクはかなり減りました。
ナースを含めて、私の医院のスタッフは自慢できます。
緊急手術にも関わらず、みんな遅くまで、対応してくれ感謝です。
ありがとう。

京都から来られた患者さんには、まず早く透析を始めてもらい
残りのがんをやっつけましょうと説明し、帰っていただき、
また、連絡をもらうようにお願いをしました。

今日は朝から、台風の雨の中、朝市に出かけてきました。
朝市の新鮮な野菜に卵、カニ、甲イカの刺身、焼き魚など、
患者さんも同じものが夕食に出る予定です。
みんな喜んでくれたらいいな・・・・。

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