肝がん治療における分子標的治療 2

2014.09.30

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先日、ガンにおける分子標的薬の記事を書きました

今日は肝臓がんにおける分子標的薬の厳しさについて・・・

ネクサバールが2009年より肝臓がんに
使用することができる様になりました・・・

これは、世界の大規模臨床試験で
進行肝臓がんの患者様に対し
ネクサバールが未治療の人と比べ
優位に数か月延ばしたという結果から
承認されたのです

・・・数か月・・・と言うと・・
なんだそれ?という印象があると思います
・・・僕もそう感じますが・・・
何もしないと半年から1年で亡くなってしまう
進行した肝臓がんの状態から
数か月延ばすということは
それくらい難しい事という事でしょう

他にも多くの分子標的薬が
肝臓がんに対して臨床治験が行われています

・・・しかし、
これまで患者様の命を延ばすことを
示した薬剤はネクサバール以外ありません

数々の臨床でトライされた薬剤

それ程までに厳しいのが
肝臓がんです

ガンを抑制する効果が弱かったり
副作用が強く出過ぎるなど
・・さまざまな理由でその薬剤が肝臓がんの患者様の命を延ばす事ができませんでした

となると、唯一効果を示したネクサバールは
素晴らしいとなるのでしょうが・・・
それでも、数か月の結果ですので・・・

・・この状況を打開するには、
新たな発想を持って、肝臓がんを治療していくしかありません

・・・これらの分子標的薬の治療が対象となる肝臓がんの患者様は
たいてい進行肝臓がん・・特に血管造影治療が出来なくなった患者様が
ほとんどです

しかし、岩本内科でよくご紹介している様に
血管造影治療が出来なくなったというのは、
1.治療をする側の技術的レベルの問題の場合(血管造影治療不能)と
2.肝臓がんそのものが血管造影治療に全く効かなくなった場合(血管造影治療不応)の
二通りがあります

1.の技術的な場合は、技術がより高い施設であれば
治療が可能でしょうし
2.の癌そのもの性質の場合も
しっかりと血管造影で治療をすれば
コントロールできるケースが多いのです

ということは、
やはり血管造影を用いた治療が
肝臓がんにおいて、非常に適応が広く
重要となってくるということです

肝がん治療において
分子標的治療の開発を進めていく一方、
やはり、血管造影の治療の質を上げていく事も非常に大切です。

岩本内科医院では、医師・看護師を募集しております。ご興味のお有りの方は、ぜひご連絡ください。お待ちしています!

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