肝癌の治療

2014.01.04

おはようございます。

昨日は、回診の後のんびりビデオ鑑賞しました。
マンオブステイールを見ました。いくつになっても
スーパーマンはあこがれですね。

肝癌の治療は、ガイドラインではまず外科切除や3smまで
3個までの肝がんにはRFA(ラジオ波焼却療法)が推奨され
ステージIII以上で肝動脈塞栓術(TACE)やネクサバールが
推奨されています。

移植も肝硬変がひどく3cmまで3個までか5cm以下1個までの
肝癌なら保険適応があります。最近は脳死肝移植も広がりつつあります。

外科切除は肝機能の良い患者さんが対象ですし、5年で80%以上が
再発します。治療死は最近はかなり減って来ています。
切残しがあるとVEGFなどの肝再生因子は発がん促進因子ですので
術後急に肝がんが広がることがあります。

RFAは血管の塊である肝癌に太い針を刺してラジオ派で焼く治療ですので
出血や臓器損傷のリスクがありますし、別の臓器に肝癌を移植したり
播種を起こしたりする可能性があります。焼のこしがあると悪性度が増す
という論文が最近いくつかでています。

肝移植は肝硬変まで治るわけですから理想的な治療ですが、コストが高く
むづかしい手術ですので治療初期のトラブルは多く、術後免疫抑制剤を
一生飲まなければなりません。私もドミノ肝移植後13年元気な患者さんを
診ています。

ネクサバールは初めて肝癌の延命に効果があったお薬ですが、実際は
副作用のわりには効果は低く肝癌の縮小効果は7%以下です。
続きは明日にします。

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