胆のう癌と巨大肝のう胞

2012.02.28

おはようございます。
昨日は、外来のあと肝疾患懇話会に出席しました。

胆のう癌に接する左の巨大肝のう胞の1例が提示されました。
ちょうど、今月の肝胆膵研究会に、胆のう癌に接する右の
巨大肝のう胞の1例が提示されたばかりでした。

肝胆膵研究会で提示された1例は、産業医大から提示され
詳細な病理検査がされ、胆のう癌が肝内に浸潤し、
巨大肝のう胞を呈した1例でした。

私も30年前、胆のう癌の手術後、胆のう癌の肝転移が
巨大肝のう胞を作った1例を、消化器病学会で報告していましたので
胆のう癌の肝浸潤や転移は、のう胞状を呈することがあるという
貴重な症例でした。

ところが、肝疾患懇話会の1例は、病理の検索が不十分で
胆のう癌とのう胞状腺癌の併発という診断でした。
組織上は、胆のう癌とのう胞状腺癌は、区別できませんので
病理が、胆のう癌からのう胞上皮まで詳細に、標本を作り
検索しないと、正確な診断はできません。

臨床医と病理医がお互いに、しっかり連携して
初めて、きちんとした診断ができます。せっかくの貴重な
症例です。もう少し、きちんとした検討をして欲しかったと
思います。

それにしても、昨日は、嫁が熱をだし調子が悪そうに
していましたが、普段はぐずる末の娘が、まったくぐずらないのに
驚きました。5ヶ月前でも、なんとなく状況がわかるのかもしれません。

今日も、2例手術があります。2例共に注意の必要な患者さんです。
頑張りますか。
------------------------------------------------------------
◆ブログランキングに参加してみました。
 皆様の応援がこれからの励みになりますので
 よろしければ、下記バナーを1日1回、クリック頂けますと幸いです。
 これからもよろしくお願いいたします。

  ◆にほんブログ村へ    →  にほんブログ村 病気ブログへ

  ◆人気ブログランキングへ →  人気ブログランキングへ
                      人気ブログランキングへ

  ◆FC2 Blog Rankingへ   →