EBMの問題点・・・比較試験病・・・これからの時代の臨床研究のありかた PBM

2015.09.07

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おはようございます。

2代目ガンちゃん先生です
今週もはじめまりましたね


いま、多くの日本、世界の医師が
患っている病気が
あります・・


というと、
批判されるかも
しれませんが・・・・

それは、、、
比較試験病です

Evidence based Medicine
広まり、現代の医療の基本指針と
なっていることを
書きましたが・・

そのEvidence=根拠
作るのが、臨床試験です

信頼度の高い臨床試験を
行うには、
比較試験が必要である事は
以前の記事で述べました

・・・・
より高い評価を受けるためには
無治療と比較したり、
既存の標準治療と比較して、
結果として、
勝つ必要があります。


この、無治療や既存の治療との
比較試験は
試験として妥当な気がしますが・・・


患者さんの側に立ってみると
妥当でないことが
見えてきます


sweden sky
Swedenの夕日

例えば・・・

進行肝細胞癌の
標準治療は
ネクサバールです

無治療の患者さんに
比べて、
2-3ヶ月
生存を延ばしたという
比較試験の結果、

標準治療となりました

他の治療法は
このネクサバールよりも
命を延ばすことを
示さないといけません

ですので、
例えば、
動注化学療法とネクサバールの比較、
ネクサバールと他の薬剤の比較など

様々な比較試験が
現在、行われています

これらの試験も
非常に重要なのは
分かるのですが・・・

患者さん側からすれば、
ネクサバールと比較するという事自体、
医師側の都合とも言えると思います


患者さん側の意見とすれば、
ネクサバールでも、
動注化学療法でも、
放射線療法でも、
門脈動脈同時塞栓療法でも、、


なんでも、組み合わせて
結果、長生きできれば
良いことです


しかし、
この様になんでもありの
臨床研究は
デザインが悪いという事で
評価されにくいのが現状です・・・


特に、
良い医学雑誌に評価されるためには、
海外の権威が
納得する研究デザインである必要があるので
・・・
この様な臨床研究は
ほとんどなされていません

ですので、
比較試験病にかかってしまい、

日本ではなかなか進まない
比較試験を
ばらばらと各施設で行い
結果、


海外から遅れを
とってしまいます


・・・
ですので、
ある意味、開き直ってしまって

ネクサバールも含めて
なんでもありで、
前向きの単群(比較はせずに)で
500例でも
1000例でも
患者数を集めて、


海外の医師が
びっくりするくらいの
生存延長効果を
示してしまえば
いいのです



日本の肝臓癌の患者さんは
質の高い集学的な医療で
これだけ長生きできるんだと
示して


海外の肝臓癌の患者さんが
日本にこぞって、
治療を受けに来るぐらいに
してしまえば
良いと思うのです


それが、
これからの時代の臨床試験のありかたかもしれません

Patient based Medicine 患者を基にした医療
における
臨床試験のあり方です


日本は昔から
欧米に影響をされやすく、

欧米の方が優れていると思いがちな
傾向があります

もちろんそういう面もありますが、
日本独自の素晴らしい良さも
たくさんあります

それを大切にして、
本当に良い医療が
困っている患者さんに
提供されるように
なるといいのですが・・・

偉そうに
大きな事を書きましたが、
謙虚な気持ちを忘れずに、
目の前の患者さんを心から大切に、

今週もガンばりますか・・!

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