もう少し、早く来てくれたらなー!!

2011.07.15

おはようございます。

昨日も、肝癌の患者さんが受診しました。
博多の癌拠点病院で、10数回TACEを受け、
持続動注のポート挿入に失敗して、来院されました。

がんは、7、8個残っています。
ダイナミックCTのミップ像で
まともな、肝動脈は残っていません。
血管探しに、とても苦労しそうです。
ご本人は、どうしても後数年は、生きたいと言います。

しかたがないので、来週の火曜日、トライすることにしました。
又、長時間の手術になりそうです。
中途半端な、TACEを繰り返しても、がんは死にません。

21年前、開業したとき、治療の効果を知るために、
肝機能の良い、がんの状態の良い(ステイジⅠ,Ⅱ)患者さん
16人は、色んな塞栓術をしてから、切除してもらいましたが
きちんと、亜区域で、油性造影剤と抗がん剤の懸濁液を流し
ゼラチンスポンジ細片で栄養動脈を塞栓した(亜区域塞栓術)
をした9人は、67%にがんの完全壊死が見られましたが
油性造影剤と抗がん剤のみを流した(ケモリピオゼイション)
患者さん達には、がんの壊死は、ほとんど見られませんでした。

どのような、治療も、術者の技術、考え方で効果は違ってきます。
30年以上この治療を続けてきた、私でさえ、まだまだと
思うのに、経験も未熟で、治療する人と、患者さんをみる医師が
ちがう病院では、きちんとした治療は望めません。

がんの患者さんが集まる、癌拠点病院はせめて
私のような人材を、集めて欲しいと思います。
ガンの治療は、始めが肝心です!

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