Stage 3 肝臓がんに対する門脈動脈同時塞栓療法
2018.01.11
おはようございます
2代目ガンちゃん先生です
本日のご紹介は
肝臓がん に対する
門脈動脈同時塞栓療法のご紹介
この方は
これまで10年
前医で肝臓がん に対して、
ラジオ波焼灼療法で加療されていました
とても上手に治療して下さっていた様です
今回は、
心臓近くに癌ができて、ラジオ波治療が出来ず、
手術はしたくないとの事で
当院に来院
お腹を開けてラジオ波焼灼療法か
放射線治療を行う事を勧めましたが
手術はどうしてもしたくないとのことで
カテーテルで治療する事にしました
アンギオCTをしてみますと、
肝臓のS3に10 mm大の癌
そして、これまで指摘されていなかった
S2にも20 mm大の癌がありました
アンギオCTは癌を見つける力(検出力)が優れているので
これまで指摘されなかった癌も見つける事ができます
そして、そのまま治療です
それぞれの癌の動脈に
マイクロカテーテルを挿入し、
門脈動脈同時塞栓療法です
治療薬剤がしっかりと
癌にたまったことを確認し終了です
治療後も
肝臓の数値もほとんどあがることなく
順調に経過しました
カテーテル治療は根治的な治療でないというのが
一般的な考え方になってますが、
それも仕方ないところもあるのですが
丁寧にアンギオCTで確認しながら、
門脈動脈同時塞栓療法を行えば
根治的な結果が得られるものなのです