こんばんは。
先週、「早期肝ガンについて-2」の中で
患者様より大事なご質問を頂きましたので
今日は「肝ガンの原因について」お話をします。
【ご質問内容】--------------------------------------------
姉が、30年前に事故で、輸血をして、C型肝炎に感染しました。
C型肝炎は肝硬変・肝癌に移行するとききましたけど、
本当ですか?
以前インターフェロンは、適応外の肝炎でした。
---------------------------------------------------------
肝がんは、日本人のがん死の第3位を占めるほど
多い「がん」ですが、
約70%はC型、約10~15%はB型の
慢性肝炎、肝硬変から出てきます。
残りはB、C以外の慢性疾患(アルコール等)や
最近では糖尿病等との関連もあると言われています。
C型は針刺しや輸血でうつります。
うつりますと自然には治りにくく、ゆっくりと進行し、
20年~30年の期間を経て「肝ガン」を発症します。
C型は大きく分けて、
ⅠグループとⅡグループの2つに分かれますが、
治療は週に1回のIFN(インターフェロン)と
リバビリン製剤の服用で行います。
Ⅱグループは、約半年の治療で80~90%は治ります。
Ⅰグループは、約1~1.5年の治療で60%は治ります。
C型は、日常生活ではうつりにくい肝炎ですので
はずかしがらずにご相談に来られて下さい。
ガンちゃん先生の医院では、
既に430人以上のC型の患者さんに
IFN(インターフェロン)治療をしてきています。
ご質問の回答ですが
『C型肝炎は肝硬変、肝がんに移行していきますので
インターフェロンの治療は一度は試した方が
よい治療と思っておりますが、いろんな副作用もあります。
お姉さんが本当にインターフェロンが出来ないのか、
必要でないのかは実際に診させて頂かないと
わかりませんので、出来れば一度診察させて頂ければ
幸いです。』
ガンちゃん先生より
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月別 アーカイブ: 2010年2月
早期肝ガンについて-2
おはようございます。
梅が可憐に咲く頃になりましたね。
今日は先日お話しました「早期肝ガンについて」の追加をします。
先週末の肝血流動態イメージ研究会に出席し、がっかりしました。
ほとんどの肝臓専門の先生方が「早期肝ガン」について
十分には理解されていませんでした。
昨年出来た「早期肝ガン」のコンセンサスは
久留米大学の神代先生をはじめとする、
世界の肝臓病理の大家が10年近く、討論を積み重ね作り上げたものです。
神代先生の著書『Pathology of Hepatocellular Carcinoma』によれば
「早期肝ガン」は血管新生のない結節で、
境界不明瞭で、間質(門脈内)浸潤のあるものとされています。
これが、昨年の『Hepatology』に載りました。
(★『Hepatology』とはアメリカ肝臓学会の機関誌で肝臓学では
一番権威のある雑誌です。)
大事なことは、「早期肝ガン」は組織的には
異型結節(Dysplastic nodule)と同じなので
組織学的には、区別がつかないのです。
間質浸潤が唯一、鑑別点なのです。
ですから、細い針生検では門脈域が取れませんので
ほとんど「早期肝ガン」の診断は出来ません。
「早期肝ガン」では、間質浸潤があるため
門脈域が減り、門脈血流も減ります。
当医院にもあります、「アンギオCT」で
門脈造影下CTで、門脈血流が減り、(少し黒く見えます)
動脈造影下CTで、動脈血流が増えていないこと(白くならない)が
「早期肝ガン」の診断に役に立ちます
なにかを変える、変わるということは、容易ではなく
前向きに患者さんにとってよりよい診断や治療法を考え、
実行していくことは、とても難しく
現実との差を大きく感じます。
例えば、患者さん自身も大きな病院や大学病院の権威を一番に考え、
自分自身の判断が甘いような気がします。
アメリカでは、一人ひとりの医師の治療成績や治療方法を
十分に調べてから自分の判断で医者にかかることが普通です。
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先週末の肝血流動態イメージ研究会に出席し、がっかりしました。
ほとんどの肝臓専門の先生方が「早期肝ガン」について
十分には理解されていませんでした。
昨年出来た「早期肝ガン」のコンセンサスは
久留米大学の神代先生をはじめとする、
世界の肝臓病理の大家が10年近く、討論を積み重ね作り上げたものです。
神代先生の著書『Pathology of Hepatocellular Carcinoma』によれば
「早期肝ガン」は血管新生のない結節で、
境界不明瞭で、間質(門脈内)浸潤のあるものとされています。
これが、昨年の『Hepatology』に載りました。
(★『Hepatology』とはアメリカ肝臓学会の機関誌で肝臓学では
一番権威のある雑誌です。)
大事なことは、「早期肝ガン」は組織的には
異型結節(Dysplastic nodule)と同じなので
組織学的には、区別がつかないのです。
間質浸潤が唯一、鑑別点なのです。
ですから、細い針生検では門脈域が取れませんので
ほとんど「早期肝ガン」の診断は出来ません。
「早期肝ガン」では、間質浸潤があるため
門脈域が減り、門脈血流も減ります。
当医院にもあります、「アンギオCT」で
門脈造影下CTで、門脈血流が減り、(少し黒く見えます)
動脈造影下CTで、動脈血流が増えていないこと(白くならない)が
「早期肝ガン」の診断に役に立ちます
なにかを変える、変わるということは、容易ではなく
前向きに患者さんにとってよりよい診断や治療法を考え、
実行していくことは、とても難しく
現実との差を大きく感じます。
例えば、患者さん自身も大きな病院や大学病院の権威を一番に考え、
自分自身の判断が甘いような気がします。
アメリカでは、一人ひとりの医師の治療成績や治療方法を
十分に調べてから自分の判断で医者にかかることが普通です。
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「鳥団子のスタミナチャンコ鍋」
おはようございます。
昨日まで学会発表で神戸へ行っておりましたので
料理レシピをご紹介するのが遅くなってしまいました。
今日は私の料理レシピ、「冬のあったか鍋」シリーズの中から
鳥ミンチを使ったスタミナ鍋をご紹介いたします。
★ガンチャン先生料理レシピ その二
「鳥団子のスタミナチャンコ鍋」
材料
<鍋具材>
・鳥ミンチ(出来れば二度びきしてもらうとGOOD!ですが
鳥ミンチそのままでもOKです)
・鳥ガラ (肉付きがおいしいです、時間がない場合は
鳥ガラスープで代用可)
・にんにく(おろしたもの、スライス両方準備)
・キャベツ
・白ねぎ
・春菊
・しいたけ (えのき、しめじなどお好みで)
・豆腐
・油揚げ
・だいこん・にんじん(下ゆでしたもの)
<鳥団子>
・ニラ きざみ多め
・卵 1個分
・片栗粉 少量
・塩
1.まずは、鳥団子を作ります。
【鳥団子の作り方】
鳥ミンチに、ニラのきざみをたっぷりと入れ、
卵、塩、少量の片栗粉を入れ、手でしっかりと練ります。
2.次に鍋のスープを作ります。
【鳥ガラスープの作り方】
水に買ってきた鳥ガラを入れ、30分~1時間くらい煮ます。
鳥ガラを取り出すとスープの完成です。身が付いてるものは
そのまま残して下さい。
(時間がなく、面倒くさい場合は、水(お湯でも可)に
中華用の鳥ガラスープの素を入れても良いです)
3.出来たてスープを鍋に移し、おろしにんにくと
スライスしたニンニクをたっぷり入れます。
4.鳥団子を入れて行きます。
あとは、下ゆでした、だいこん・にんじん、
油揚げ、豆腐、きのこ類、白ねぎ、キャベツを鍋に入れ完成です。
5.取り分けてポン酢で食べます。
今日は、患者さんから「夏みかん」をたくさん頂きましたので
手作りポン酢を作ってみました。
<作り方>
果汁(夏みかんをしぼったもの)1.5
しょうゆ 1.0
煮切り酒 0.5 の割り合いでまぜるだけです。
6.あとは、雑炊でも、めん(ちゃんぽん麺など)を
入れて食べてもおいしいです。
(雑炊であれば卵を入れて頂き、
めんであればスープに各自味付けして頂いてもGOOD!
塩、コショウ、ラー油、ごま油などお好みで)
にんにくのおろしとスライスを入れますが
鳥ガラスープですのであっさりと頂けます。
元気がないときにおすすめのスタミナ鍋です。
鳥のミンチを使用しておりますので家計にもやさしく、
ヘルシーで、今回は鳥ガラからスープを作りましたが
簡単に市販の鳥ガラスープの素でも十分おいしく出来ます。
是非、お試しください!!
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今日は私の料理レシピ、「冬のあったか鍋」シリーズの中から
鳥ミンチを使ったスタミナ鍋をご紹介いたします。
★ガンチャン先生料理レシピ その二
「鳥団子のスタミナチャンコ鍋」
材料
<鍋具材>
・鳥ミンチ(出来れば二度びきしてもらうとGOOD!ですが
鳥ミンチそのままでもOKです)
・鳥ガラ (肉付きがおいしいです、時間がない場合は
鳥ガラスープで代用可)
・にんにく(おろしたもの、スライス両方準備)
・キャベツ
・白ねぎ
・春菊
・しいたけ (えのき、しめじなどお好みで)
・豆腐
・油揚げ
・だいこん・にんじん(下ゆでしたもの)
<鳥団子>
・ニラ きざみ多め
・卵 1個分
・片栗粉 少量
・塩
1.まずは、鳥団子を作ります。
【鳥団子の作り方】
鳥ミンチに、ニラのきざみをたっぷりと入れ、
卵、塩、少量の片栗粉を入れ、手でしっかりと練ります。
2.次に鍋のスープを作ります。
【鳥ガラスープの作り方】
水に買ってきた鳥ガラを入れ、30分~1時間くらい煮ます。
鳥ガラを取り出すとスープの完成です。身が付いてるものは
そのまま残して下さい。
(時間がなく、面倒くさい場合は、水(お湯でも可)に
中華用の鳥ガラスープの素を入れても良いです)
3.出来たてスープを鍋に移し、おろしにんにくと
スライスしたニンニクをたっぷり入れます。
4.鳥団子を入れて行きます。
あとは、下ゆでした、だいこん・にんじん、
油揚げ、豆腐、きのこ類、白ねぎ、キャベツを鍋に入れ完成です。
5.取り分けてポン酢で食べます。
今日は、患者さんから「夏みかん」をたくさん頂きましたので
手作りポン酢を作ってみました。
<作り方>
果汁(夏みかんをしぼったもの)1.5
しょうゆ 1.0
煮切り酒 0.5 の割り合いでまぜるだけです。
6.あとは、雑炊でも、めん(ちゃんぽん麺など)を
入れて食べてもおいしいです。
(雑炊であれば卵を入れて頂き、
めんであればスープに各自味付けして頂いてもGOOD!
塩、コショウ、ラー油、ごま油などお好みで)
にんにくのおろしとスライスを入れますが
鳥ガラスープですのであっさりと頂けます。
元気がないときにおすすめのスタミナ鍋です。
鳥のミンチを使用しておりますので家計にもやさしく、
ヘルシーで、今回は鳥ガラからスープを作りましたが
簡単に市販の鳥ガラスープの素でも十分おいしく出来ます。
是非、お試しください!!
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