いろいろな尺度・・・

2017.12.20

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おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

癌治療における
標準治療はどう決められるのか?


それは、
大規模な臨床試験で
治療効果が認められた治療が
標準治療となっていきます


エビデンスレベルの高い治療と呼ばれます

これは当然必要なことですが、

その評価方法には
若干の偏りを感じてしまうのです


臨床試験で評価する項目は
治療群全体の
生存期間の延長効果や
癌が増大するまでの期間の延長効果
です

一見、
これらの評価項目は良さそうなのですが・・・
癌が小さくならなくても、
大きくならなければ、
全体の生存期間や癌が増大するまでの期間は延長します


もちろん、この結果もとても重要です

ですが、この点だけではいけない気が私はします

具体的な例が分かりやすいと思います

進行肝臓がんの標準治療は
ネクサバールという内服の抗癌剤

未治療に比べて確固たるデータで
命を延ばす結果が出た薬剤
です

しかし、このネクサバールは
癌を小さくさせる力は6%程度
100人の内、6人は癌を小さくさせる可能性があるという事
になります

一方、
動注化学療法では
まだまだ確固たるデータで命を延ばすという結果は出せていないのですが・
・・

岩本内科で行うNew FP療法では、
全体でも命を延ばす結果も出てはいますが、

特筆すべきなのは
癌を小さくさせる力が60-70%あります
100人の内、60-70人の癌を小さくさせる結果
です

もっと言うと、
全体の20%は癌が無い状態にまで持っていくことができる可能性を持っています

癌を小さくさせる力は、
治療を加える事によって、
癌をゼロにする可能性を持ちます

癌が小さくできた人の生存延長効果は非常に強いものとなります

癌を患った患者さんの気持ちになって考えると、

もちろん癌が大きくならないことも重要だと思いますが、
確実では無くても
癌が小さくなり、癌がゼロになる可能性がある治療法を受けるという事が
心境的にも前を向き、
人生を豊かに過ごせるきっかけになるものです


標準治療を決める尺度と、
患者本位の標準治療を決める尺度は
少し違うのかもしれません


それらをうまく組み合わせた
標準治療の決定がなされると
素晴らしいのですが・・・・・まだまだ難しいようです


さて
結局、
治療が年末までぎっしり詰まってしまいました


なかなか休めませんが、
それも宿命です

私が成すべきことは大きいと信じて
ガンばりますか


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