たかが脂肪肝、されど脂肪肝

2014.10.09

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本日もご訪問頂き、ありがとうございます!

昨日の記事の様に
やはり、血管造影下のCT撮影を行わないと
見つけられない肝臓がんも
多くあるようですね。

日本の他の多くの施設では
造影CTに加え、造影MRIで
造影CTだけによる見落としを防ごうとしていますが、

岩本内科医院で行っている
血管造影下のCTの場合は、
診断をして、
そのまま治療が行う事ができるので
とても大きなメリットがあると思います

本日の記事ですが・・・・

肝臓がんの発生原因には、
いくつかの決まった原因があることは
以前書いたと思います

ウイルス性肝炎
アルコール性肝炎
薬剤起因性肝炎
自己免疫性肝炎

・・・これらの慢性的に肝炎を起こす
状態が継続することで
肝硬変症になり
肝臓がんが発生するという流れです。

もちろん、B型肝炎ウイルスの様な
原因は、直接慢性肝炎の時点から
肝臓がんを発生させることがあり
経過を見る際には注意が必要です

今日は、もう一つの
今、その数が増えているとされる
原因について書きたいと思います

それは、脂肪肝から派生してくる
肝臓がんです

脂肪肝とは、よく健診で聞く
言葉だと思います

肥満、いわゆる“メタボ”と
深く関係がある肝臓に脂肪が貯まった状態です

脂肪肝から肝臓がん

過剰な栄養分に伴い、
肝臓を構成する肝細胞が
その過剰な栄養を脂肪の形で肝細胞に貯め込んでいるのです

脂肪肝を持つ人が
人口のどれくれいいるかと言うと、
異なるそれぞれの国での報告ですが・・・
なんと15-40%の割合でいるという報告があります。

1億人中4000万人の人が脂肪肝を持っているという事になります
また、糖尿病を患っている
もしくは肥満の方という括りにすると
80%の方が、脂肪肝を持っていることになります

脂肪肝の状態では、
肝炎ではないので、
肝臓に炎症が起こってません

いわゆる、健診で測るGOT、GPT(AST, ALT)が
正常ですが・・・

図を見て頂くと分かりますが・・

発生率

脂肪肝の方の12-40%に
脂肪性肝炎という状態に陥る方が出てきます

これはGOT,GPTが正常よりも高くなった状態で
・・・肝臓に炎症が起こり、肝細胞が壊れてしまっている状態です

この脂肪性肝炎の状態から
慢性的に炎症が続き、肝硬変へとなる方が
その15-33%
そして、肝硬変になった方から肝臓がんが発生してくるのが
15-27%という報告があります

単純計算で行くと
1億人の人がいると、
脂肪性肝炎になり、肝硬変を発症
最終的に肝像がんを発生させる人が
・・・142万人となります・・
(合ってるかな・・)

もちろん、ただの統計データなので
こうはなりませんが・・・

ウイルス性肝炎と並んで、
今、大きく問題になってきているのが
脂肪肝から派生する脂肪性肝炎
そして、肝臓がんなのです

なぜなら、肥満を患う方
糖尿病を患う方は
世界でとどまることを知りません

となると、必然的に
脂肪肝の方もどんどん増えている事になります

それを防ぐには・・・
やはり適切な食生活、適度な運動
聞けば、当然のことですが

現代の生活では
それが難しいのが現状です

まだまだ肝臓がんを撲滅するには
相当な努力が必要です


岩本内科医院では、医師・看護師を募集しております。ご興味のおありの方は是非ご連絡ください。お待ちしています。

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