医者の限界を感じるとき

2011.12.07

おはようございます。

昨日は大変な日でした。
手術も2例で、5時間かかり大変でした。

以前ブログでもご紹介しました京都からの
大腸がん巨大肝転移、肺転移の患者さんが
約1年間、効果のない抗癌剤治療を受けて、
私の治療を求めて来られました。

腸閉塞を起こしかけられていましたので、
緊急に巨大肝転移に門脈動脈同時塞栓療法を
施行し、小倉医療センターで大腸がんの切除をしてもらい、
中心静脈栄養(IVH)と腹腔内ドレナージが入ったまま
私の医院に帰って来ました。

幸いに、巨大肝転移はほとんど壊死に陥り、
CEAは1900から300に低下していましたので、
体力の回復を待って、次の治療をするつもりでしたが、
先週になりCEAが800に再上昇し、肝臓全体に
転移が広がり、黄疸、腎障害が出てきて、
これ以上のガンの治療は出来ませんと医者の限界を
感じながら、お話をしますと、自宅に帰りたいとのことでしたので、
昨日、婦長と事務長が医院の車で、京都まで送って行きました。

夜、7:30、約10時間かかって無事到着したとの報告を受けて
ほっとして自宅に帰りました。

医者の限界も感じましたが、
一度の私の治療で巨大肝転移がほとんど壊死を起こしましたので
もう少し、早く来てくれたら、良いのになあと
つくづく思いました・・・!!

それにしても、婦長、事務長をはじめ、
私の医院のスタッフのみんなはよく頑張ってくれます。
本当にありがとう!

------------------------------------------------------------
◆ブログランキングに参加してみました。
 皆様の応援がこれからの励みになりますので
 よろしければ、下記バナーを1日1回、クリック頂けますと幸いです。
 これからもよろしくお願いいたします。

  ◆にほんブログ村へ    →  にほんブログ村 病気ブログへ

  ◆人気ブログランキングへ →  人気ブログランキングへ
                      人気ブログランキングへ

  ◆FC2 Blog Rankingへ   →