日本の医療の問題点

2012.05.01

おはようございます。
かつお菜も花が咲くんですね1 かつお菜も花が咲くんですね2

雨風のひどい日曜日でした。こんな時はのんびり読書です。

マイアミ大学で移植医療を研鑽し、現在コロンビア大学の
外科教授として活躍されている加藤友朗先生の「移植病棟、24時」を
読みました。
日本で外科の初期研修後、すぐにマイアミ大学の移植外科の
フェローとなり、1年目に23歳の外傷後の急性肝不全の患者さんを
肝移植で助けた経験から、移植医療にのめりこみ、マイアミ大学の
ツザキス教授のもとで、豊富な臨床経験をつみ、肝移植、小腸移植の
権威となっていく経過を、患者さん一人一人の経験でお書きになった
この本は、とても面白くあっというまに読んでしまいました。

アメリカの臨床系の医者は、フェローのあと数年以上のレジデントを
経て、臨床の腕を磨いた後、一人前の医者として認められていきます。

ところが日本の大学では、2年の研修のあと、4年の大学院に行き
中途半端な研究で、博士となり、さらに上を目指せば、留学となり
それからも研究中心となり、うまくいけば教授となります。
その間、まじめに臨床をする機会はほとんどありません。

ですから、手術のへたな外科教授が生まれたりします。
教授になれば、ほとんどの方が定年まで教授ですから
勉強に興味を失い、薬の治験屋になり、名誉と経済的な面を
欲しがる教授となってしまうかたもいます。

若い医者が優れた臨床医になるためには、始めの10年が
重要です。医者の教育システムや臨床医が報われるシステムや
医療界の頂点の教授の評価システムを変えていかないと
患者さんのためになる医療はなかなか実現しません。

もちろん、アメリカの医療が理想的なものとは思っていませんが
臨床医を育てる面では、参考になる本です、臨床医は
一人一人の患者さんとまともに向き合っていって、一人前の
臨床医となるのです。

さて、今日は手術が3例あります・・・。
ガン張りますか!

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