学閥の弊害

2012.03.04

おはようございます。
庭の夏みかんです

昨日は、診療のあと、肝癌治療研究会に出席してきました。
いくつかの施設からの発表のあと、愛媛大学の肝胆膵外科
高田康次教授の生体間移植の講演と、川崎医科大学の
日野啓輔教授のミトコンドリアと肝発癌の講演がありました。

高田先生のお話は、京大時代の生体肝移植のお話で
ミラノ基準をこえても、10個以内5cm以内でピブカIIが
400いないなら、予後は悪くないという話で勉強になりました。

日野先生は、C型肝炎ウイルスは、ミトコンドリア異常を
起こしやすく、肥満、アルコール、糖尿病などは酸化ストレスを
引き起こしやすく、ミトコンドリヤ障害をひきおこし、発がんに
関係するという話でしたが、ミトコンドリア障害がなぜ発がんに
関係するのかという点の解明はされておらず、これからという印象でした。

それにしても、北九州地区は、九大の学閥で、肝癌の専門でない先生が
力を持っており、せっかくの肝癌の研究会で、
早期肝癌の国際的コンセンサスや現在のところ、
最も治療成績の良い、私の治療に興味を示さないのは
少し、残念です。

ただせさえ、小さい日本の中で、さらに小さい大学単位でものを考える
今の日本の現状では、医学の進歩や、国際的な研究はできにくいと
思います。移植も大学と関係なく、センター化しもっと多くの人材を
集め、たくさんの症例を移植すれば、成績も向上し、患者さんが
救われる確率もふえます。韓国ではそうしています。

大学村の村長の教授の下に、各地区の子ボスが医学を仕切って
個人の小さな満足や好き嫌いで、研究会などをしても患者さんの
幸せには、結びつきません。

今日も朝から朝市に行ってきました。
おかげで美味しい朝ご飯を食べることが出来ました。
週末、子供や孫たちがかえってきておりますので、
家の中がにぎやかです。
せっかくなので、どこか連れて行ってあげたいのですが・・
あいにくの天気ですし、どこがいいか考えているところです。

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