肝動脈塞栓術に対する誤解

2012.04.13

おはようございます。
急に暖かくなりましたので、はなみずきも一気に咲いてしましました

昨日も、難しい血管の肝癌患者さん二人を治療しまして
約6時間かかり、大変でした。

昨日のブログで書きましたが、肝動脈塞栓術(TACE)を信用していない
医者が多くいますが、きちんとTACEをすれば、かなり効果がでます。

30数年前の肝癌の状況は悲惨で、ほとんどの患者さんが
有効な治療もなく、退院できずに亡くなられていました。

なにか治療方法はないかと、調べていますと腎がんに
抗がん剤を混ぜたゼラチンスポンジで塞栓術をしたら
有効であったという報告がありました。

肝右葉全体に肝癌が広がっている患者さんに、おもいきって
同じ治療をしてみますと、肝癌が消え、3年生存してくれました。
それからTACEにのめり込み、25年前には、亜区域塞栓術を
していました。

21年前開業し、最初の仕事は亜区域塞栓術の効果をしらべる
ことでした。肝機能のよいステージIIまでの患者さんは
亜区域塞栓術をして、外科切除をしてもらいました。
結果、67%の肝癌は完全壊死していましたし、切除できなかった
患者さんは亜区域塞栓術のみで経過をみましたが、外科切除と
ほぼ同じ生存率を得ることができました。19年無再発で
生存中の患者さんもいます。

さらに有効な治療を求めて、現在の門脈動脈同時塞栓療法に
たどり着いたのです。血管にそって治療できるTACEは理想的な
治療ですが、VEGFなど肝再生促進因子を誘発しますので
肝癌を完全に壊死させないと、再発を促進させてしまいます。
中途半端な塞栓術はしないほうが良いのです。

現実は、肝癌治療でもっともされているのが、TACEで
そのレベルを上げるのが、私の使命と思っています。

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