福岡県北九州市の岩本内科医院は、世界的評価を受ける肝臓癌の手術・治療(門脈・動脈・同時塞療法)と、地域医療(訪問診療・往診等)の実践を行っています。

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患者さんと研究をつなぐ架け橋・・・

2014.12.03

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本日もご訪問頂き、ありがとうございます!

現在、様々な医学分野で
様々な方向性の研究がなされています

PubMedという
論文検索サイトを使って
2014年に“癌”に関連して報告された論文の数を見てみますと
基礎研究、臨床研究含めると
130000報もの論文がヒットしました

すごい数だと思いませんか?

それだけの数が論文になっているという事は
それ以上の数の研究がなされているという事になります

しかし、この中で
どれだけ本当に患者さんにつながる研究が
なされているのでしょうか??


医学的知識・経験が充分でない
基礎研究では・・
“研究のための研究”になり得ます

それも否定はしません
これらの研究も学問としての医学の発展に貢献します

しかし、少なくとも
医師免許を持つ我々は
“患者さんのための研究”をすべきだと心から思います

これは、初代ガンちゃん先生が
口をすっぱくして僕に言っていたことです

言い換えると・・・耳にタコです(笑)

“研究のための研究をするな”・・・です

・・・・結局は、初代の影響を受けているのでしょう・・・(笑)

患者さんと基礎研究をつなぐ “橋”
にならないといけません

医者が研究をするという事は
そういう意味があると僕は思います・・
これは、あくまで僕の意見ですけどね。

初代ガンちゃん先生も
信念を持って、貫いて生きました

僕も信念を持って、
やっていかねばなりません

さぁ、ガンばりますか!


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「必要最低限の医療とは・・・?」

2014.12.02

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おはようございます。山口です。

スウェーデンの医療制度も、
日本の医療制度も両方に良い点、悪い点があるようですね。

確かに、日本は他国に比べたら医療制度はかなり充実していると思います。

全ての人が自分の行きたい時に行きたい病院に行けて
検査を受けられることは本当に素晴らしい事です。

その分医療費が増す為、
今は無駄を省いて「医療費の削減」が行われていますが、
この際に「何が無駄で、何が必要最低限の医療なのか」を決定することが非常に困難です。

スウェーデンでも日本でも
この「最低限の医療」を定めるのが難しい為
問題が起きてるのだと思います。

例えば、
通常、消化管以外の癌のスクリーニングの検査にしても、
保険診療上、エコーを行い、腫瘍を認めたらCTを撮ることになっていますが、
通常のエコーでは癌の検出率が低く、
結局はCTをとることになることも多数あります。

間にエコーを入れることで、
逆に患者負担は増えるは、医療費も増えることも多々あるので
一概にエコー⇒CTと決めて一様に査定するのではなく、
個々の症例で保険を認めてほしいものです。

査定された場合は、全額病院負担となりますので
病院側としては、エコーを入れざるを得ないのです。

何だか、不思議な保険制度です。

レセプト審査も結局は医師が行いますので、
医療知識の偏りはあります。
全領域全てに詳しい医師などいないからです。

その人が不要や過剰と判断したら、
その検査や治療は不必要と判断され、
病院が手出しで負担します。

「必要最低限の医療」のラインを引くのは非常に困難ですし、
医療も日々進歩していますので、診療報酬制度もそれに合わせて制度そのものも
進歩が必要です。






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日本の医療制度 VS スウェーデンの医療制度・・・ どっちがお好き?

2014.12.01

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本日もご訪問頂き、ありがとうございます!今週もはじまりました
もう12月になっちゃいます

早いもんですね。
インフルエンザも日本で
流行ってきているようですが・・・

本日は、医療制度について・・・

優れた福祉国家として
知られるスウェーデンですが・・・

スウェーデンの医療制度は
みなさんご存知ですか?


本日は、日本の医療制度と比較して
みたいと思います

どっちが良い制度でしょう?

スウェーデンの医療制度も
国民皆保険です

なんと、移民(他国から来た人々、私たち家族もです)にも医療保険が適用されます
ありがたいことです♪

ですので、一定額を払えば
だれしも、医療が受けられます

また、
かかりつけ医制度と呼ばれるものがあり、
住んでいる住所によって
かかりつけ医が割り当てられます

子供の医療、歯科治療は
完全無料です

これはなかなか魅力です!

・・・
と、このように書くと
なかなかいい制度の様に思えると思いますが・・・

実際にこちらで住んで
経験してみますと、
色々な事が見えてきます

例をあげると・・・
1. かかりつけ医に受診する前に、原則的には電話で状態を伝え、予約をする必要がある

2. かかりつけ医で受けられる検査は、本当に簡単な血液検査のみ・・・レントゲンも含めて詳しい検査は、別の専門病院に行くしかない

3. 専門病院に行くには、紹介状がないと行けない

4. 抗生物質を含めて、なかなか医者が処方してくれない

5. 専門病院に受診するまでに、1か月-2か月待たされることは当たり前

6. 働く医師たちは、夏休みを1か月平気で取る・・・夏休み期間は、患者さんの受け入れを半分に落とす

・・・・挙げたらきりがありませんが・・・
早期発見・早期治療とは
ほど遠い制度の様です

日本の医療制度は、
色々と言われていますが・・・
病人が、受けたいときにすぐに
必要な検査や治療が受けられる制度なのだと
こちらに来て分かりました

早期発見・早期治療が
可能な制度です


その分、国の負担が大きくなっているのです

日本では、薬の出し過ぎ
検査のし過ぎ・・の傾向があります

・・・しかし、スウェーデンの制度まで厳しくなると
本来の医療の意味が無くなってきている気もします

バランスの難しいところです

ちなみに・・そんなこんなで、

スウェーデンではインフルエンザのワクチンなんて
ほとんどありません

・・インフルエンザの治療薬はおろか
インフルエンザの検査すらしません

・・・みんな放置で(笑)

家で寝とけば治る・・的な考えの様です

寒くなってきましたから、
皆さんも風邪などひかないようにしてくださいね

山口院長先生も、無理せず
体調管理をお願いします!

もう少しで、僕も帰って来れますので!!

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恵みの太陽

2014.11.28

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本日もご訪問頂き、ありがとうございます!

忘年会シーズンですね
気付けば、もう一年が終わろうと
しています

研究施設の敷地にも
クリスマスツリーが設置されました

クリスマスツリー 


今年は今まで以上に
一年が早く過ぎ去りました
・・・今年はいろいろ、ありました・・・

日本のお天気は
いかがですかー?

ストックホルムの今年の天候は
・・・
あまり良くありません…です(涙)

寒さは2-3度程度ですが、
とにかく暗い・・・

日中も曇りばかりで

ここ数週間、
太陽見たかな?・・・
という状態です

この前、ほんの数時間
太陽が顔を覗かせたので

久々の明るい空数週間ぶりの明るい空でした♪
嬉しくなって、家族で散歩に出かけ
海辺の鴨たちに
パンをあげました

太陽って
本当に
かけがえのないものだと実感します

そういえば、
先日、友人にもらった
花のつぼみが開いてました

花が咲いた

太陽の光もほとんど無いのに
よく開いてくれるものです
感心しました

必要な太陽が無くても
しっかりと花を咲かせるとは
・・・僕も見習わないといけません

最後の冬、
乗り切るしかない!
ガンばりますか!


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・・・膵臓がん・・・手強い・・・

2014.11.26

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本日もご訪問頂き、ありがとうございます!

今日は肝臓がん以外の癌を考察してみたいと
思います

多くの癌患者さんが
医学の発展により
数十年前に比べると
格段に長生きできるようになりました
(それでも、まだ十分ではありませんが・・・)

そんな中、
いまだに攻めあぐねている
癌がいくつかあります

その一つは・・・
膵臓がんです・・・

膵臓癌

膵臓がん患者さん全体(早期から進行期を含めて)でみると
5年生存率は約10%です
5年生きられる方が10%
・・・・きわめて予後不良な癌と言えます

なぜ、こんなにも低いのでしょうか?

それにはいくつか
膵臓がん特有の問題点が
あります・・・

一つ目は
ステージIと呼ばれる最も早期な状態でも
5年生存率が50%台であること
・・・多くの患者さんが手術を受けても再発してしまう点

二つ目は
手術が可能な状態で見つかるケースが
膵臓がん患者さん全体の
30%程度・・・
つまり、多くの方が
手術が出来ない状態でしか
みつけられない点

・・・
膵臓は身体の中で
最も深い部位にある臓器です
そして、胃などの後ろに隠れて存在します
健診などでお腹の中を検査するには
腹部超音波検査・・いわゆるエコー検査をします

膵臓はお腹の奥にあって、
エコー検査でも、膵臓全体を把握するのは
けっこう技術がいります

また、膵臓がんでは
ハイリスクグループがうまく設定できていません

ハイリスクグループとは
そのグループだと、癌が発生しやすいと
分かっているグループの事です

肝臓がんの場合は
肝炎ウイルス、アルコール多飲などの
方は肝臓がんのハイリスクグループとなりますので、
厳重に肝臓をチェックできます

膵臓がんでは
喫煙、糖尿病、慢性膵炎、肥満
などがハイリスクグループと言えますが、
まだまだ重要なリスク要因が分かっているとは言えません

ですので、膵臓がんを
早期のうちに見つけることが難しいのです

三つ目は
膵臓がんに効果の
ある治療薬剤が
あまり無い点

ここ5年くらいで
ゲムシタビン、S-1などの新しい抗癌剤
mTOR抑制剤と呼ばれる分子標的薬が
膵臓癌に対して効果を示していますが
膵臓癌はやはり抗癌剤抵抗性の癌と言えます

その原因も基礎的には
色々と研究されてはいますが
患者さんにつながる結果はまだまだ出てきていません

ソラフェニブ(血管新生阻害剤)は
肝臓癌で効果を示しましたが・・
膵臓癌においては
どの血管新生阻害剤も効果を示しません

膵臓癌の問題点を
いくつか挙げましたが、
どれもかなり解決するのは難しいのが現状の様です

解決には
臨床に沿った基礎研究が必要だと思います

膵臓という臓器を知り
そこから発生してくる癌がどういう性質を持っているものなのか
癌細胞だけでなく、
膵臓癌を構成する癌以外の細胞の特徴の把握
・・・この辺りが鍵になるのではないかと思います

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