福岡県北九州市の岩本内科医院は、世界的評価を受ける肝臓癌の手術・治療(門脈・動脈・同時塞療法)と、地域医療(訪問診療・往診等)の実践を行っています。

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癌を構成するのは癌細胞だけでない・・・

2014.10.04

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昨日、山口先生がご紹介した患者様の様な
肝臓がんの再発の場合は、

根気強く、再発したら
しっかりと一つずつ完全に治療し

次第に再発までの期間を延ばし
根治を目指すしかありません

きっと、根治まで持って行けることと
信じています


今日の記事ですが

癌について
少し詳しく書いてみたいと思います

癌と聞くと、
悪性化した細胞(癌細胞)の塊の様なイメージがありますが、
癌の中には、

癌細胞以外にも
実は様々な細胞が関与しているのです

知っていましたでしょうか?

癌細胞以外には・・・
癌を栄養する血管を作る細胞
免疫に携わる細胞
リンパ管を形成する細胞
マクロファージ(通常はヒトの免疫を担う細胞の一つ)
線維芽細胞(通常は傷を治したりする為に働いている細胞の一つ)
・・・
癌細胞だけでなく
たくさんの他の種類の細胞も
癌の塊の中に含まれています

Tumor microenvironment

これを腫瘍微小環境(Tumor microenvironment)と言います

そして、最近の研究によって、

癌の中に住む
マクロファージや
線維芽細胞の中には

なんと、癌の進展、転移、治療抵抗性を
助けるように働いているものもいる事が分かり始めました


ネズミを使った実験レベルでは

癌の中に住むマクロファージをやっつけると、
癌は小さくなりますし、

癌の中に住む線維芽細胞をやっつけると、
抗がん剤が効きやすくなります

もちろん、癌細胞をやっつける事が
最も大切なのですが、
そのための一つの戦略として
癌を助けている他の細胞たちも
どうにかする必要があるようです。

残念ながら、
この様な治療方法は
まだ臨床で使われる段階までには
来ていませんが、

一つの有効な治療方法となり得る
考え方になると思います

でも、どうしてこれらの細胞は
癌細胞を助けるように働く様になってしまうのでしょうか?

どうせなら癌細胞をやっつける様に
働いてくれたらいいのですが・・
まだまだ解明すべき点が医学には
多くある様です


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無けりゃ!! 作る!! ガンちゃん風中華そば♪

2014.10.02

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山口院長先生が昨日の記事で言うように
初回の治療は

よく、医師を選び
よく治療方針を選ぶべきだと
僕も思います!!

今日は・・・
お料理記事にさせて頂きました。
ご興味の無い方には
申し訳ありません・・・

日本のソウルフードの一つ・・・
それはラーメン!!

僕はラーメン大好きなので、
スウェーデンで暮らしていると
ラーメンが無いのが苦痛なのです

ですので、初代ガンちゃん先生に
よく“うまかっちゃん”を大量に送ってもらってました(笑)

うまかっちゃんというのは、
九州ローカルの豚骨のインスタントラーメンです(笑)
うまかっちゃん・・・やっぱ、うまい!!
九州・福岡は豚骨! ですが、、

うまかっちゃんも在庫が
底をついてきた今日この頃・・

それでも、ラーメンを食べたいし・・・

でも、まだ豚骨は使いこなせないので
・・・
本日はしょうゆベースの中華そばを作りました♪

中華そばを日本食材店で見つけてきました
中華めん

大きめの鍋でだしをとります。
じゃがいも、にんじんを適当に切り
しょうが、にんにく
昆布、ねぎを鍋にいれて
水6カップで火をかけます

沸騰したら、弱火くらいで
ことこと30分くらい煮込んでください。

30分くらいして
だしが取れたところで、
削り節を一つかみ、
本だし小さじ2杯程度
中華鶏がらスープの素小さじ2杯程度
を入れ、もう一度沸騰させます。

沸騰したところで、
スープ内の具材をこして、
スープは出来上がり♪

スープ

一方、あんの準備をします。
フライパンに
ごま油とサラダ油、少しだけいれて
刻んだネギを炒めます

炒めたら、コロコロベーコンを入れ
熱します
そのあと、白菜、ネギ、ブロッコリーを
一緒に炒め、火が通ったところで
150mlのお湯で溶かした小さじ1.5杯程度のウェイパーを
フライパンに入れます

ことこと、煮込んで
野菜にしっかりと味がついたところで
水溶き片栗粉を入れ、とろみをつけます
※後で、スープと混ざりますので、かなり強めにとろみをつけます
あん

中華めんをゆで、
盛り付けすれば
完成です!!

出来上がり

ガンちゃん風あんかけ中華そば!!

異国の地で食べられない
日本の味・・・

食べられないなら、
自分で作るしかないのです

けっこう美味しくできました

そういえば、
先日、以前記事に書いた事もある
地獄の研究室発表会がありました

数時間、ボスと自分の研究について
ディスカッションするやつです

これが、最後の発表会になるかも・・・
と思うと感慨深いものがありました

もちろん、ちゃんと無事に終わりました

研究は、本当に地道ですが
一歩一歩ガンばるしかありません

さて、本日もガンばりますか!

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肝がん治療における分子標的治療 2

2014.09.30

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先日、ガンにおける分子標的薬の記事を書きました

今日は肝臓がんにおける分子標的薬の厳しさについて・・・

ネクサバールが2009年より肝臓がんに
使用することができる様になりました・・・

これは、世界の大規模臨床試験で
進行肝臓がんの患者様に対し
ネクサバールが未治療の人と比べ
優位に数か月延ばしたという結果から
承認されたのです

・・・数か月・・・と言うと・・
なんだそれ?という印象があると思います
・・・僕もそう感じますが・・・
何もしないと半年から1年で亡くなってしまう
進行した肝臓がんの状態から
数か月延ばすということは
それくらい難しい事という事でしょう

他にも多くの分子標的薬が
肝臓がんに対して臨床治験が行われています

・・・しかし、
これまで患者様の命を延ばすことを
示した薬剤はネクサバール以外ありません

数々の臨床でトライされた薬剤

それ程までに厳しいのが
肝臓がんです

ガンを抑制する効果が弱かったり
副作用が強く出過ぎるなど
・・さまざまな理由でその薬剤が肝臓がんの患者様の命を延ばす事ができませんでした

となると、唯一効果を示したネクサバールは
素晴らしいとなるのでしょうが・・・
それでも、数か月の結果ですので・・・

・・この状況を打開するには、
新たな発想を持って、肝臓がんを治療していくしかありません

・・・これらの分子標的薬の治療が対象となる肝臓がんの患者様は
たいてい進行肝臓がん・・特に血管造影治療が出来なくなった患者様が
ほとんどです

しかし、岩本内科でよくご紹介している様に
血管造影治療が出来なくなったというのは、
1.治療をする側の技術的レベルの問題の場合(血管造影治療不能)と
2.肝臓がんそのものが血管造影治療に全く効かなくなった場合(血管造影治療不応)の
二通りがあります

1.の技術的な場合は、技術がより高い施設であれば
治療が可能でしょうし
2.の癌そのもの性質の場合も
しっかりと血管造影で治療をすれば
コントロールできるケースが多いのです

ということは、
やはり血管造影を用いた治療が
肝臓がんにおいて、非常に適応が広く
重要となってくるということです

肝がん治療において
分子標的治療の開発を進めていく一方、
やはり、血管造影の治療の質を上げていく事も非常に大切です。

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仕事場で・・・りんご狩り

2014.09.27

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本日はスウェーデンの魅力シリーズ♪

スウェーデンは自然がいっぱいです

ストックホルムは首都であるにも
かかわらず
森や公園がいたるところにあります

ちょっと調べてみると
ストックホルムの緑地の割合は30%だそうです
・・・ちなみに東京は15%程度・・・

そして、ちょっと郊外へ出ると
たくさんの森に
囲まれていることが分かります

勤務先のカロリンスカ研究所内にも
所々に森林があって・・・

りんごの木
洋ナシの木
すももの木
を見つけました

実りの秋ということで

立派な実が生っていました !
りんご

洋なし

ということで、
週末、家族で
僕の仕事場で
りんご狩り、洋ナシ狩りを敢行です(笑)

木登り


本当にたくさん生っていて
子供たちも
大喜び♪

採ったりんごは
妻がジャムにしてくれ
美味しく頂きました

りんごジャム

週末も研究室で
仕事が多く
子供たちをなかなかどこかに連れていって
あげられないので・・・

仕事場で果物狩りが
・・それも無料で!(笑)できたのは
一石二鳥でした(笑)

この様に自然を大切にする
スウェーデン人の考えは
本当に素晴らしいですよね

帰り道


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肝臓がん治療における分子標的治療薬

2014.09.25

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昨日の記事の様に
各分野のエキスパートによる
癌に対する集学的医療

これが、理想だと思います
そして、岩本内科ではうまく
それが機能しているのですね

素晴らしいです!

今日は、肝臓がんの治療の一つ
ネクサバールに関する話題・・・・

ネクサバールは癌の栄養を供給する
血管を標的とした薬剤として

2009年から使われ始めた薬剤です

血管新生抑制剤と呼ばれるように
癌に生えてくる血管を
抑制することで
癌を兵糧攻めにする作用があります

抗がん剤との違いは
ネクサバールは
身体で作用している因子の中の
限られた特定の因子の活性を抑制する
事ができます

具体的に言うと、
血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)
血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)と呼ばれる、血管新生を促す因子や
細胞の増殖などに関わる因子

細胞内にあるRafと呼ばれる
細胞の増殖や細胞死に抵抗する因子
を抑制します

この様に特定の因子を抑制する薬剤のことを
分子標的薬と呼びます

近年の医学の発達で開発された
とても優秀な薬剤です

これまでは、どの因子が血管に関わるか
癌の増殖に関わるか
などはっきり分かっていなかったり
分かっていても、それに対する薬剤を作ることが
出来ませんでした

それが、いま出来るようになり、
様々な癌に関わる因子を標的とした
分子標的薬が開発されてきています

分子標的薬には
ネクサバール(別名ソラフェニブ)
○○ニブと呼ばれる薬剤と
また大腸がんで使われるアバスチン(別名べバシヅマブ)
○○マブと呼ばれる薬剤があります

○○ニブとは・・・kinase inhibitor・・抑制剤の略で
特定の因子の活性を抑制する働きがあります

○○マブとは・・・monoclonal antibody・・抗体の略で
特定の因子(抗原)に対し、抗体として結合する事によって
作用を発揮します

いずれにせよ、
分子標的薬と呼ばれる
薬剤は・・・

特定のガンでは
特効薬として
使われる様になっています

重要な特定の因子が
分かっているガンでは
劇的な効果を発揮することができます

・・しかし、
多くの他のガンでは
残念ながらまだまだ
劇的な効果を発揮するまでには至りません

今、多くの分子標的薬が開発されていますが
多くの薬剤が患者様に使われる前
もしくは臨床試験レベルで
淘汰されてしまいます

肝臓がんにおける分子標的治療薬
青枠が癌における標的分子、白枠がそれを標的としたこれまで肝臓がんに対してトライされてきた治療薬
黄色のSorafenib(ネクサバール)だけが、患者様に使える薬剤となっていて、他はまだ承認されていない・・・


最終的に患者様の命を延ばす事ができる薬剤は
ほんの一握りなのです

その一握りの薬剤でさえ
まだガンを克服するには十分ではありません

ネクサバールもまだまだのお薬です・・
より良いネクサバールの使い方
より効果的な併用治療方法
より安全かつ効果の高い薬剤
・・・肝臓がんの克服には
より深い研究が求められています

岩本内科医院では、医師・看護師を募集しております。ご興味のお有りの方はご連絡いただけると幸いです。
お待ちしています!


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