福岡県北九州市の岩本内科医院は、世界的評価を受ける肝臓癌の手術・治療(門脈・動脈・同時塞療法)と、地域医療(訪問診療・往診等)の実践を行っています。

ブログblog

外来風景

2014.01.07

おはようございます。

ぼとぼち、インフルエンザが流行ってきました。
昨日は一人外来で、午前中ばたばたしました。

発熱患者さんは、離れたところで診察しインフルエンザの
検査をします。くすりを撮りに来る人、検査を受けに来た人たちに
診察をして話を聞き処方箋を出したり、検査指示をします。

必要な患者さんにはエコーをし、胃カメラをします。
1か月前から胸が締め付けられる、胃も痛いと言ってきた女性は
大きな胃潰瘍がありました。検査結果を説明し心臓や肺は問題なく
この胃潰瘍が症状の原因と画像を見せながら説明し
お薬をだし生活上の注意を説明して帰ってもらいました。

暮れに肝癌のリンパ節転移が見つかり、大分の岡病院で
サイバーナイフ治療をうけてもらった患者さんが経過を見せに
着ました。CTを撮りますと肝内には再発ありません。
リンパ節転移には十分な治療をしてもらったので、普通の
生活にもどりましょう。次は1か月後に来てください。と説明し
帰ってもらいました。

肝癌の治療をしたお年寄りが、よちよちやってきました。
状態はあまり変わりませんので薬をだし、がんばってデイサービスに
かよいなさい、来月は検査をすることを大きな声で伝えました。

何とか60数名の午前中の患者さんを12時半に済ませ昼食です、
午後からは明日の手術の患者さん二人がやってきて検査と説明です。
退院患者さんにも経過の説明や今後の注意をいろいろしなければ
なりません。そんな中ひとりの肝がん患者んがお米を届けに
来てくれました。

今日から手術が2例はじまります。
ガン張りますか・・!!
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ガンちゃん先生特製★「ステーキ、オニオンソースで」

2014.01.06

おはようございます。

昨日は、フライトというビデオを見ました。
素晴らしい技術を持つパイロットが墜落事故にあい
奇跡的な操縦で、6名の死亡ですみ、96名の人々を
救いました。しかし彼はかなりなアルコール中毒患者だったのです。
なかなかの映画でした。

正月、おせちもあきました。ステーキでもと思い作りました。
オニオンソースが美味しく200gをペロリと食べてしまいました。

★ガンちゃん先生料理レシピ その百七(107)
「ステーキ、オニオンソースで」

<材料>
・ステーキ用お肉4枚、牛脂、塩、胡椒、オニオンソース用調味料
 玉ねぎ1個半、大蒜2辺、酒100cc味醂100cc,醤油100cc,
 出汁50cc,酢50cc,砂糖小さじ2杯

★オニオンソースの作りかた
 1、玉ねぎ、にんにくをフードプロセッサーにかけすりつぶします。
 2、オニオンソース用調味料を鍋にいれ火にかけアルコールを飛ばします
 3、2に1を入れかき混ぜさめたらソースのできあがり。
   オニオンソース
   
★ステーキの焼き方
 1、ステーキ用お肉は、室温に戻し、筋切をして、塩、胡椒します。
   同じ厚さになるようたたきます。
 2、フライパンに牛脂を入れ、強火でお肉の両面を焼き、中火で
   焼きます、透明な焼汁がでるようになったら油をきり、強火で
   酒醤油をかけ、てりをつけてできあがり。
   ステーキ


オニオンソースを付けて食べます。美味しいですよ。

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肝癌の治療2

2014.01.05

おはようございます。

昨日は正月にもかかわらず忙しい外来でした。
家に帰ったのは3時がすぎていました。

私が30年以上頑張ってきた肝動脈塞栓術(TACE)は
今や普通の肝がんの治療ですが、平成2年の開業当時は
亜区域塞栓術を行っており、当時は治療効果を確かめるため
塞栓して外科切除をしてもらいましたが、亜区域塞栓術をきちんと
すると67%に完全壊死が得られることが分かり、外科切除群と
亜区域塞栓術のみの群とで生存率に有意差はありませんでした。
10年生存率は10%でとても満足できるものではありませんでした。

肝動脈塞栓術後もVEGFなどは上がりますので、中途半端なTACEは
かえって肝癌を広げる可能性があります。

いろいろ工夫しながら、肝癌の血行動態を利用して、担癌領域の
門脈と末梢の栄養動脈を同時に塞栓する門脈動脈同時塞栓療法に
たどりつき、3cm以下の肝がんは90%以上が完全壊死し、ステージIの
10年生存率54%、ステージIIでも30%を超えるようになり
トップクラスの治療成績となったのです。

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肝癌の治療

2014.01.04

おはようございます。

昨日は、回診の後のんびりビデオ鑑賞しました。
マンオブステイールを見ました。いくつになっても
スーパーマンはあこがれですね。

肝癌の治療は、ガイドラインではまず外科切除や3smまで
3個までの肝がんにはRFA(ラジオ波焼却療法)が推奨され
ステージIII以上で肝動脈塞栓術(TACE)やネクサバールが
推奨されています。

移植も肝硬変がひどく3cmまで3個までか5cm以下1個までの
肝癌なら保険適応があります。最近は脳死肝移植も広がりつつあります。

外科切除は肝機能の良い患者さんが対象ですし、5年で80%以上が
再発します。治療死は最近はかなり減って来ています。
切残しがあるとVEGFなどの肝再生因子は発がん促進因子ですので
術後急に肝がんが広がることがあります。

RFAは血管の塊である肝癌に太い針を刺してラジオ派で焼く治療ですので
出血や臓器損傷のリスクがありますし、別の臓器に肝癌を移植したり
播種を起こしたりする可能性があります。焼のこしがあると悪性度が増す
という論文が最近いくつかでています。

肝移植は肝硬変まで治るわけですから理想的な治療ですが、コストが高く
むづかしい手術ですので治療初期のトラブルは多く、術後免疫抑制剤を
一生飲まなければなりません。私もドミノ肝移植後13年元気な患者さんを
診ています。

ネクサバールは初めて肝癌の延命に効果があったお薬ですが、実際は
副作用のわりには効果は低く肝癌の縮小効果は7%以下です。
続きは明日にします。

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肝臓がん

2014.01.03

おはようございます。

小春日和の正月がつづき、昨日は4女と孫をつれて
動物園に行ってきました。ポニーに乗れるようになった
2歳の4女は、得意げにポニーにのってご満悦でした。
ふくろ手長猿の鳴き声にはいつも感心します。
いくつになっても、動物園はけっこう楽しいのです。

ウイルス対策の進んだ日本では、肝癌死亡は頭打ちになってきて
昨年あたりから、癌死の第4位になってきていますが、それでも1年間に
32000人あまりの日本人が肝癌で亡くなっています。
世界では肝癌は癌死の第3位で、1年間に550000人が
これで亡くなっています。

70%あまりは、肝炎ウイルスが原因です。
日本ではC型の占める割合が大きいのですが
世界では、B型が大きな問題です。
モンゴルではB,C両方の同時感染が多く死因のトップです。
最近先進国では、インスリン抵抗性の問題から
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)や糖尿病が原因として注目されて
います。アフラトキシンは有名な発がん物質ですがまだまだ問題です。

診断は、慢性肝障害のある患者さんに
定期的にAFPやPIVAIIの腫瘍マーカーを
測定することや画像診断を繰り返すことで、
早期診断も可能になって来ています。
しかし、画像診断にもそれぞれ欠点があります。エコーは簡便ですが
盲点が多いので、他の画像との組み合わせが必要です。
今はやりのEOBMRIは、肝細胞相で黒く抜けるのはあくまでも正常でない
結節でかならずしもガンではないことを理解しておかないと
誤診の原因になります。
ダイナミックCTはかなり良い検査ですが、被爆の問題があります。
肝臓は症状のでない沈黙の臓器ですので、症状が出た肝癌はかなり進行
しています。

治療については明日にします。
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