福岡県北九州市の岩本内科医院は、世界的評価を受ける肝臓癌の手術・治療(門脈・動脈・同時塞療法)と、地域医療(訪問診療・往診等)の実践を行っています。

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こころに残る肝がん患者さん

2013.09.13

おはようございます。

昨日は、なかなかの肝がん患者さん3人の手術をし
6時間半かかりました、終わってすぐ医院の飲み会に行き
帰りは10時になりました。かなりこたえました。

今頃になると、思い出す患者さん夫婦がいます。
開業以前から、肝硬変で肝性脳症をくりかえす奥さんを
献身的に見ながらC型と闘っていた男性がいました。開業の年
1cmの肝がんを見つけ切除しました。再発を繰り返し私の治療で
出来る肝癌を消していました。

開業から5年目、今度は奥さんに肝癌が出来、私の治療で消しました。
ご主人は相変わらず献身的に奥さんを見ていましたが、徐々に進行し
10年で亡くなりました。その間際、カーちゃんを頼むと言われました。

奥さんは一人残されましたが、医院近くに市営住宅を探し、生活保護を
受けるように手配し、医院にかよってもらうことにしました。
幸い肝癌は再発せず、肝硬変も徐々に改善していきました。
13年無再発生存中だった肝癌患者

年を取り、ヘルパーさんと連絡を取りながら見守っていましたが
ある日警察から連絡があり、お風呂場で急死しているのがみつかったとの
ことで検屍にいきました。

部屋は綺麗に整っており、仏壇には綺麗な花が飾ってありました。
仏壇に手をあわせながら、約束を果たせたよまた二人で仲良くしなさいと
心に中で冥福を祈りました。

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患者様と呼ぶのは医療崩壊につながる、、??

2013.09.03

おはようございます。

雨の外来、患者さんがとぎれたときに、小倉医師会報を
読んでいますと、面白い記事が載っていました。
ある開業医の先生の記事でした。患者様と呼称するために
クレイマーやモンスターと呼ばれる患者さんが増えまともな医療が
できなくっているという記事でした。

私の医院では、平成2年の開業当時から、患者さんの呼び入れや
接遇の際に様つけをしています。今はさらに上の接遇を目指して
スタッフ教育に力を入れています。

それは、きちんとした医療をするためには、医者と患者さんが
共通の認識をもっていかなければならないとおもっているからです。
医者と患者さんが対等に疾患について考えて納得してもらわないと
良い医療につながらないと思っているからです。

患者さんは、医療機関を受診するとき不安を抱えてやってきます。
不安と緊張のため、医者の話をほとんど理解できないで変える人も
います。ですから患者さんの心がなごむ接遇が必要と思うのです。

肝臓がんを専門としていますと特にそういうソフト面が大切と感じます。
その場で、その患者さんに肝癌という病気を理解して貰い、どのような
状態で、どのような治療をしてどのような結果が期待できるか、患者さんに
理解してもらうにはいろんな配慮が必要です。

患者さんが不愉快に思うような接遇では、きちんとした医療はできません。
医療側が少しへりくだったぐらいがちょうど良いのです。
もっと上の接遇を目指して今後もやって行こうと思っています。

小さいながらもベストの医療、医療サービスをめざしています。

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友遠方より来る

2013.08.25

おはようございます。

昨日は大雨の中、釣りに行き太刀魚を3匹釣りました。
夕方、別府から高校時代の友人が人遊びにきて私のの手料理で
宴会でした、イワシの梅干煮、烏賊の煮物、揚げと野菜の煮物
出汁巻などの前菜で始まり、刺身盛り、牛肉のバター焼きオーロラソースで
盛り上がりました。皆好評でした。料理レシピを参考にしてください。

一人の友人は4,5年前胃の早期がんを見つけ、シグネットセルでしたので
切除してもらい治りました。楽しそうな顔を見ていると嬉しくなりました。

話の中で日本の政治の話になり、政治家たちは選挙のために
税金や国の借金をばらまいているだけだけで、日本の将来像など
少しも考えていないという話になりました。

私がスウェーデンでは、教育費や医療費が無料で老後も心配なく
安心して暮せるシステムが充実して、国民は働いたぶんを
消費に回すことができるという話をしました。

日本はぼちぼち本当にこの国の在り方を考える時期に来ている
と思います。借金を増やすことばかり考えて、きちんとした
財政再建策さえ示せなく、なんとなくきなくさい憲法改正を
ちらつかせる安倍政権はかなり心配です。

さて、今日は友人たちと釣りの予定ですが・・・
天気が心配です。

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多段階発がん説

2013.08.22

おはようございます。

まだ猛暑日が続いています。雨も降りません。
さすがにうんざりです。

肝癌は、肝硬変の再生結節が,異型結節になり、さらに
早期肝がんとなり、典型的肝癌になると信じられています。
これを多段階発がん説といいます。

このため、エコーで見える結節は、ほとんど癌に関連するものと
考えられ、細い針生検で少し細胞密度が多いものは早期肝がんとされ
RFAやPEITがされてきました。ところが細い針生検の所見では
良性結節と鑑別が難しいことがわかり、
2009年、間質浸潤(stromal innvasion)
があるものを早期肝がんとするというように決まりました。
早期肝がん 間質浸潤

私は2000年から2007年までの間、650例を超える慢性肝疾患患者さんを
丁寧にフォローし、115個の2cm以下の肝がんを見つけ
すべてアンギオCTしました。すると早期肝がんはたった8個しかなく
残りの107個は前結節なしではじめから典型的肝癌でした。

8個の早期肝がんのうち2例は切除してもらいstromal innvasionのある
早期肝がんであることを確かめ、のこりは典型的肝癌になるまで
フォローしました。0.8年から5.5年の経過で典型的肝癌になりましたが
その間、ほとんど増大せず転移もありませんでした。

早期肝がんにはガンとしての性質はないのです。
困ったことに、最近はまた依然と同じように早期肝癌を治療したがる
医者が増えつつあります、それが早期肝がんならまだゆるせますが
造影MR検査でlow,lowに見える結節はすべて早期肝がんと思っている
医者が多くいて困っています。これらの20%ぐらいは2年以内に消えます。

早期肝癌を治療すれば治療成績は当然よくなります。

さて、今日も2例手術があります。
休み明けで疲れが出ていますが、ガン張ります!
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肝癌診断治療におけるアンギオCTの有用性

2013.08.21

おはようございます。
今、アンギオCTを新しいものにするか、テスト中です。

肝癌の診断治療デアンギオCTは、なくてはならないものです。
肝臓の門脈血流と動脈血流をきちんと分けられる唯一の方法ですし
mm大の転移巣を見つけることができますし、シングルレベルダイナミックCTで
肝癌であるかどうかきちんと診断できますし、治療の確認が
その場でできます。
アンギオCTの有用性

普通のアンギオCTは、とても巨大で極めて高価で19床の医院では
とても持てません。それで今は16列のCTにフィリップスの外科用イメージを
組み合わせてアンギオCTとして使用しています。

ドイツ製の外科用イメージの新しいものができました。
なかなか良いのですが、5000万円もします。保険適応のない
アンギオCTに高額の投資をするか悩んでいます。
ただでさえアンギオCTのところは持ち出しで、
いっさい保険請求できません。

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