福岡県北九州市の岩本内科医院は、世界的評価を受ける肝臓癌の手術・治療(門脈・動脈・同時塞療法)と、地域医療(訪問診療・往診等)の実践を行っています。

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これが門脈動脈同時塞栓療法、、!! -2

2013.03.02

おはようございます。

昨夜は、肝胆膵研究会の特別講演会がありました。
膵臓がんの手術も門脈や動脈の再建の時代になり、
適応が広がって来ています。しかし外科の先生のご苦労は、
大変なものです。

昨日のブログの治療中の動画をお見せします。
肝癌の末梢の栄養動脈にマイクロカテーテルを進め、
油性造影剤リピオドールと抗癌剤エピルビシンの懸濁液を
動脈血流に乗せて、ゆっくり流します。


始め肝癌に懸濁液は溜まって行きますが、さらに流していくと
ドレナージ血管から門脈に流れていきます。充分に門脈に
懸濁液が溜まったところで、ゼラチンスポンジ細片で末梢の
栄養動脈を塞栓します。

これで、門脈動脈同時塞栓療法が完成します。
現在の所、最も効果的で、安全な肝癌の治療法で、最少の
侵襲で、血管に沿った肝癌の治療ができます。

さて、今日は一人外来です。
ガン張っていきますか・・!!

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ガンちゃん先生医者修行2

2013.02.26

おはようございます。

現在、ホームページがウイルス感染のため閲覧
できなくなっています。復旧に努力していますが
もう少し、時間がかかりそうです。ご迷惑をかけて
申し訳ありません。

北九州総合病院の内科医師として、働き出した私は
肝動脈塞栓術にのめり込んでいきましたが、そのうち
山田先生の、肝動脈塞栓術の最初の論文が発表され、
自分の方法とほぼ同じ、であることに意を強くして
ますます、学会発表や、肝動脈塞栓術の改良に取り組みました。

油性造影剤と抗癌剤との懸濁液の動注が効果があるとの報告が
熊本の今野先生から発表され、当時使用できたマイトマイシシンCと
アドリアマイシンとの懸濁液との比較をしますと、アドリアマイシンのほうが
より効果が持続することが、血中濃度の測定で分かり、
まず油性造影剤とアドリアマイシンの懸濁液を動注して、マイトマイシンCに
浸したゼラチンスポンジ細片で栄養動脈で塞栓する方法が1番効果が高い
ことを切除標本で検討し、論文にしました。今のTACEの原型です。

同時に、油性造影剤を流して2~4週間後にCTを撮りますと
小さな転移巣の検出に役立つことが、切除標本や剖検肝の検討で
わかり、奥田先生とRadiologyに論文発表しました。世界で初の
論文でした。

脾動脈塞栓術や亜区域塞栓術、リピオドールCTでシンポジストを
重ねた私は、総合病院で奥田先生と肝臓病センターを作る夢を
持っていましたが、つまらない事件で総合病院が問題を起こし
その夢が壊れてしまいました。

今日は2例手術があり、2例とも肝硬変がひどくかなり気を遣いそうです。

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テールの塩焼きとテールスパゲテイ

2013.02.24

おはようございます。
今日は、急な親戚の不幸ごとで急遽別府に来ています。

昨日、お客に振舞うつもりで、作ったものがとても
美味しかったのでお教えします。

ガンちゃん先生料理レシピ その九十五
「テールの塩焼きとテールスパゲティー」

【テールの塩焼き】
<材料>
 ・テール、じゃがいも、人参、玉ねぎ、塩胡椒

<作り方>
 1)テールは大きな鍋に入れて、人参、ジャガイモ、玉ねぎを
   ザク切にして、水からあくをとりながら4時間ほど煮込みます。
   牛テールをあくを取りながら4時間ほどにこみます

 2)軟らかくなったテールに塩、胡椒をして、魚焼きグリルで10分ほど焼きましたらできあがり。
ポン酢と辛子で食べます。
   牛テールの塩焼き

【テールスパゲティー】
<材料>
  ・上の1)、溶けるチーズ、牛乳、固形スープの素、スパゲテイ
<作り方>
 イ)1)のテールの身をほぐします。フライパンに1)のスープを
   入れて、テールのほぐした身、じゃがいも、人参も入れて火にかけます
   沸騰したら、溶けるチーズ、牛乳、固形スープの素1個を入れて
   ジャガイモをつぶしてとろみを付けて、ゆでたスパゲテイをからめて
   出来上がり。
   牛テールのスパゲティー

これは本当に美味しいですよ。あまったスープは、シチューでも
テールスープでも何でもできます。

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ガンちゃん先生の医者修業

2013.02.21

おはようございます。

昨日は、虚血性腸炎、肝性脳症の患者さん、肝癌の患者さん
お二人の入院があり忙しい日でした。

昭和52年、晴れて熊本大学医学部を卒業し、医師国家試験にも
通り、医師となったガンちゃん先生は、奨学金をもらっていた
北九州市に就職しました。保険所の医師になるためです。

臨床研修をすませて、八幡西保険所の医師になりましたが
医師としてするすごとがありません。これではと思い
臨床研修時代、バイトでためたお金で奨学金を返し
総合病院になったばかりの北九州総合病院の内科医師になりました。

もともと器用でない私は、なんでも人の倍を経験するように
こころがけました。総合病院には、長崎大学放射線出身の先輩が
3人いまして、画像の見方はかなりきたえられました。

血管造影の先達の人たちでしたので、血管造影、透視はとくにきたえられました。
当時北九州では、初めての全身型CTで人の身体の中を見た驚きは新鮮でした。
肝臓の中を見るには、シンチ検査と血管造影ぐらいしかなかった時代でしたので
肝癌の患者さんをみる機会が自然と多かったのです。

肝癌治療の方法として抗がん剤動注をしていましたが、ほとんど効きません。
文献を調べるうち、腎がんの塞栓術を読んだ私は、同じく血管新生の多い
肝癌に応用しました。これがうまく行き肝動脈塞栓術にのめりこんでいったのです。

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肝癌~開業のころ、23年前~

2013.02.19

おはようございます。

奥田邦夫先生と肝臓病センターを作る夢に破れた私は
平成2年開業することにしました。

沢山の肝がんの患者さんを診ていた私は、お金はありませんでしたが
CTとアンギオ装置を備えた、重装備の19床の入院設備のある医院
として岩本内科を開業しました。

その数年前、テレビやラジオで大きく取り上げられた私の医院には
沢山の肝がんの患者さんが来られました。

亜区域塞栓術の効果を確かめるため、切除可能の肝がんの患者さんは
私が、亜区域塞栓術をして全員外科切除をしてもらい
67%は肝癌の完全壊死が得られることが判り、ステージI,IIでは
切除しても、私の亜区域塞栓術でも生存率に有意差がないことも
わかりました。

ただ当時の10年生存率は10%位で、
まったく満足できるものではありませんでした。
いろんなことを模索し、当時もてはやされていた
経皮的アルコール注入療法(PEIT)も何人かの患者さんに受けてもらいましたが、
1例も完全壊死は得られませんでした。

肝癌の血行動体を考えると門脈も同時に詰めたらと考え
アンギオCT装置を無理をして備え、細径のマイクロカテーテルの進歩とともに
必然的に門脈動脈同時塞栓療法にたどりつきました。

奥田邦夫先生には亡くなる直前まで顧問としてきていただき
指導を受けました。
今では、10年生存率もステージI,IIでは50%を超え、ステージI,IIの
肝がん患者さんは癌死されなくなりました。

あとは、私の門脈動脈同時塞栓療法を広く肝がん患者さんに
知ってもらうのが私の仕事です。

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