C型慢性肝炎の新しい治療、3剤併用療法
2012.09.20
おはようございます。
少し秋らしくなってきましたね。
今日は、新しいC型慢性肝炎の治療、3剤併用療法について
解説します。C型慢性肝炎には、1グループと2グループが
ありますが、2グループは従来の2剤併用を半年することで
80%~90%の患者さんが治りますが、1グループ高ウイルスの
患者さんは1~1.5年続けても50~60%の患者さんしか治りません
でした。
昨年の12月から、日本でも3剤併用療法が行われるようになり
半年間週1回のインターフェロン、ペグイントロンの注射と
従来のリバビリン製剤レベトールの内服を半年続け、始めの
3か月、プロテアーゼ阻害剤テラプレビルの内服することで
1グループ高ウイルスの患者さんでも、70%以上の患者さんが
治る時代となりました。
問題は副作用です。発熱、血球減少、うつ、脱毛などの従来の治療で
みられる副作用に加え、貧血、皮膚症状が強く見られ、腎障害
肝障害などが報告されています。死亡例も報告されています。
しかし、ほとんどの副作用の対処方法もすでにわかっており
こまめな検査と、早めの減量で対処でき、皮膚症状も
ステロイドを早めに使うことで、重症化が避けられます。
現在5人の患者さんに使用していますが、重篤な合併症は
回避できております。
C型肝炎のお薬は、海外でどんどん研究が進んでいます。
欧米では、テラプレビルと同時にボセプラビルが使用できる
ようになっていますが、ボセプラビルは副作用が少ない
との報告もあり、日本でも早く使えるようになれば良いと
思っています。
今日も2例手術があります。
ガン張っていきますか・・!!
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ありますが、2グループは従来の2剤併用を半年することで
80%~90%の患者さんが治りますが、1グループ高ウイルスの
患者さんは1~1.5年続けても50~60%の患者さんしか治りません
でした。
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半年間週1回のインターフェロン、ペグイントロンの注射と
従来のリバビリン製剤レベトールの内服を半年続け、始めの
3か月、プロテアーゼ阻害剤テラプレビルの内服することで
1グループ高ウイルスの患者さんでも、70%以上の患者さんが
治る時代となりました。
問題は副作用です。発熱、血球減少、うつ、脱毛などの従来の治療で
みられる副作用に加え、貧血、皮膚症状が強く見られ、腎障害
肝障害などが報告されています。死亡例も報告されています。
しかし、ほとんどの副作用の対処方法もすでにわかっており
こまめな検査と、早めの減量で対処でき、皮膚症状も
ステロイドを早めに使うことで、重症化が避けられます。
現在5人の患者さんに使用していますが、重篤な合併症は
回避できております。
C型肝炎のお薬は、海外でどんどん研究が進んでいます。
欧米では、テラプレビルと同時にボセプラビルが使用できる
ようになっていますが、ボセプラビルは副作用が少ない
との報告もあり、日本でも早く使えるようになれば良いと
思っています。
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